マーケターなら市場のモスキート音を聞こう- @ogawakazuhiro

2011年01月13日 18:13

モスキート音という言葉を知ってますか?

モスキート音とは、加齢とともに聞こえづらくなっていく、高周波数の音(17キロヘルツ以上らしい)のことです。20代後半から、この音が聞こえなくなってくるとされています。この音が、蚊の羽音に似ていることから、この名前がつきました。

モスキート音が、若者にしか聞こえないということから、以下のような利用方法が考案されています。
(Wikipediaより引用)
・レストラン・書店などで、店内に長く居座っている若者を追い出す
・スーパーの敷地内などで迷惑行為をする若者を排除する
・万引きをしようとする若者に対して、牽制する
・大人には聞こえにくいことを利用して、 携帯電話の着信音として用いる者もいる。


4番目の利用方法は若者にとって好都合な利用法ですが、それ以外の3つの例は大人が無作法な若者を排除するための利用法です。公園などを占拠してたむろする若者などを追い出すために使われた、などの事例が日本でもきかれます。

ここで僕は思います。
このモスキート音を聞くことができる大人でありたい、と。
ただし、本当のモスキート音ではなく、若者の耳や心にしか届かない、彼らの感受性にだけ響く音を聞きたいという意味です。
例えば、Blogといえば?の質問に大人は「アメブロ」と答える人が多いですが、中高生に聞けば「Crooz」という答えが返ってきます。これは僕にはそうとう意外な結果でした。
また、僕たち男性がとても好感を持つ女優さんでも、女性人気があるとは限らない(逆もまた真ですが)。日本人にはよくても米国人には受けない、などなど。年代差、性差、生まれ育った環境差など、さまざまな差異が存在します。
それらの差異を理解しなくては、細分化された市場に浸透することはできない。つまり、そうした細分化された市場ごとに、それぞれの独特のモスキート音が発生しているはずで、優秀なマーケターやプロデューサーなどは、そのモスキート音をキャッチできる人たちなのです。

つまり、先入観にとらわれず、物事を自由に見る。そしてそれらが奏でる微かなモスキート音を聞き分けるのです。それがマーケティングの第一歩でしょう。

もちろん、本物のモスキート音が、20代などはるか昔となった僕にはとうてい聞こえやしません。
ではどうするか?

簡単です。
近くに若者を置けばいいのです。

つまり、僕たちはいま、幅広い年代から、男女(その中間的な人も)から、さまざまな国籍から、持っている才能の違うタイプから、採用をすすめて社内に多様性(ディバーシティ、といいいます)を持たせたいと考えています。

僕にしかできない、経験と実戦によって生まれた勘やノウハウによってしかできない、そういうタイプの仕事は存在します。しかし、同時に、さまざまな市場からのモスキート音を聞き分けて、大きなビジネスのサインを受けとるには、若者や女性、異なる国籍や文化の持ち主たちの助けが必要です。

優秀なマーケター、経営者であろうとすれば、いや、あり続けようとすれば、さまざまなモスキート音をキャッチし続ける必要がある。そのために自分を磨くと同時に、多種多様な人材を近くに集めて、助けてもらわなければならないのです。

僕たちが人材確保に力を入れているのはそのためです。
あなたのボスにも、あなたにしか届かないモスキート音の存在を教えてあげましょう。
それがあなたの役目なんです。

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