受験生の立場から見た大学入試4つの提言 ‐ 福山敏彦

2011年03月02日 13:11

私は予備校の英語講師です。大学受験生の立場から見た大学入試の改革案を記します。

1.大学入試問題の解答と作問意図を文部科学省のサイトで公表する

入試問題の質を高めるために、各大学が文部科学省に入試問題の解答と作問意図を提出することを義務付け、文部科学省のサイトにそれを公表し、解答の間違いの指摘や問題に対する批評を受けつけるようにします。


入試問題を見ると、答が出ない問題を出したり、「こんな問題出して、いったい受験生のどんな力を見ようというのか?」という悪問を出す大学が後を絶ちません。解答と作問意図を公表することにより、「○○大学はひどい問題を出す大学だ」という悪評を広めるようにします。

2.センター試験を廃止する

センター試験の前身である共通一次試験が導入された理由は、いわゆる「悪問」を廃し、平易な問題で、高校で学んだことを身につけているかどうかを調べることでしたが、上記1の制度により、入試から「悪問」がなくなれば、センター試験の存在意義がなくなりますから、センター試験を廃止します。

センター試験の廃止により、受験生(特に高校生)は受験勉強にじっくり取り組むことができます。センター試験がなくなって困るのは、大学入試センターの職員と、予備校でセンター対策を専門にしている講師くらいのものです。受験生の多くは大歓迎です。

ただ、国が大学入試センターを廃止することは有り得ないことです。有力な大学のいくつかが、「うちの大学を受ける人は、センター試験を受けなくていいです」と宣言し、それに同調する大学が増えることによって、センター試験そのものが有名無実化するのを待つしかなさそうです。

3.マークシート方式を廃止する。

生徒の能力を見るには、カンでも当たるマークシート方式をやめ、全問記述式にするのがいちばんです。英語であれば、英文を読ませて英語で要約させる問題や、テーマを与えて書かせる英作文などがよいでしょう。予備校生の中には、「太郎君に兄弟はいますか?」(中1英語レベル)というやさしい英語も言えないのに、マークシート方式の試験では、8割以上の得点をとる者もいます。現在、センター試験や、多くの私大の入試でマークシート方式が採用されている理由は、若者の学力向上のためではなく、短期間に大量の答案を処理してしまおうという商売上の理由に他なりません。受験生が多いほど儲かるのですから。全て記述式にすれば、採点に時間がかかりますので、合格発表は試験の1か月後でよいでしょう。

4.私学助成金を廃止し、つぶれる大学にはつぶれてもらう

大学生の学力低下の原因は、生徒数の減少に直面した大学が、生徒数確保のためにレベルの低い生徒を入学させることにあります。生徒数に比べて大学が多すぎるのです。私学助成金を廃止することによって、オンボロ大学にはつぶれてもらうことを促します。その代わり、企業の高卒生の採用には助成金を出します。意味のない大学生活を送るくらいなら、高卒で働いたほうがずっとよいです。

(福山敏彦 予備校講師)

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