2年の空白の演出者―「鳩山狂言」作家を振り返る

2011年06月07日 10:00

2009年8月に、鳩山氏がNYタイムズに寄稿したカルトを思わせる奇妙な論文が、海外の多くの識者から失笑を買ってから、遅くも8月には予想される菅内閣の終焉まで、2年に亘る政治の空白を自作自演して来た、鳩山氏の言行を振返って見たいと思います。

首相就任間もない2009年9月の国連総会でのデビュー演説は、野心的な数字を入れた環境問題への並々ならぬ決意表明で、日本の首相には珍しい大胆さが歓迎されたものでした。


然し、正常であったのはこれが最後で、その後の鳩山氏の発言は、統合失調症のように自分が何を述べているかも明確に認識していなかったり、妄想や幻覚と現実の区別がつかず、時に記憶すらも曖昧となり、時が経つにつれて事実と反する発言を連発する症状が顕著になって来ました。

その間の鳩山語録を引用してみますと :

「地球から見れば、人間が居なくなるのが一番優しい自然に戻るんだという思いも分かるし、日本と言う国が日本人だけの為にあるものだとも思っていません。韓国の文化が大好きな私の心情は、ほとんどの日本国民も共有している と思う。在日の方が日本の総理大臣になられたとしたら、それは大変素晴らしい国だとも思います。私は死を覚悟してでも、外国人にも国政参政権を与えたいと言う信念を持っています。

日本人の給料が減ってると聞きますが、今サラリーマンの平均年俸は1000万円くらいですか?私は、恵まれた家庭に育ったものだから、自分自身の資産管理が極めてずさんだった事は認めます。

ブルネイは税金が課されないと聞いたら、日本国民もブルネイに移住したいと考えるでしょう。「労働なき富」は社会的大罪で、 税金を払っていなかったこと自体知らなかったが、分かった瞬間に納税の義務を果たしました。私には国というモノがなんだか良く分らないのです。

秘書を信頼してしまった事が迂闊だったという批判は甘んじて受けますが、私に偽装献金問題があったにもかかわらず、国民の皆さんの多くが民主党を選んで呉れたのです。

秘書の犯罪は議員自身の責任であり、私なら離党ではなく当然議員バッジを外します。私は元々総理の職にかじりついてでもやりたいとは思っていません。

普天間問題での「トラスト・ミー」は、「信頼して下さい」という事で、具体的な移設先を言っている訳ではありません。又、移転先の決定が今月中じゃなきゃならないとか、別に法的に決まっているわけではありません。私は、ブレてはいません。選挙直前に国民に聞こえのいい話をする政権に信頼を置くことはできないし、その点、私たちはある意味で進化をしているのかもしれません。

首相になるまで政治主導、官僚任せの意味をどういうものかわかっていないで、『政権交代するぞ』と言っていたが、正直、政権交代する前の方が楽だった。確かに私は愚かな首相かもしれませんし、トップの首相が大馬鹿者であれば、そんな国がもつわけがありません。

これが、一国の首相として異常でなければ、世界に異常人は存在しません。

鳩山氏は「政治家同士の約束を守れないのならペテン師だ」と菅首相を激しく批判し 「お辞めいただきたい」と発言されたそうですが、真っ先に政治家をお辞めになるべきは「首相経験者は政界にとどまるべきではない!」と他の首相経験者を批判しながら引退宣言されたご自身でしょう。

今回の「狂言劇」の醜態で、「騒ぎを起す事」が生き甲斐の小沢氏、「権力に居座る事」しか考えない菅首相、毎日の様に話が変る「日替わり弁当」の鳩山氏の「民主党トロイカ」が揃って引退すれば、鳩山氏自身「こんな党にする心算はなかった」と心配する事も無くなり、マニフェストの呪縛から説かれる民主党にとっても、茶番から解放される国民にとっても三方めでたし、めでたしです。

これを機会に、鳩山氏の業績に「日米関係の悪化」だけでなく「民主党の解体出直しによる政策本位の政界再編成の実現」が加われば「鳩山狂言」も世の中にとって意味があったかも知れません。

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