ネットサービスの進化に対する所感-1 since 1999.09.09 - @ogawakazuhiro

2011年09月08日 12:21

僕の起業人生は1996年に始まったのですが、その際は 東南アジアの在留邦人や日本企業への、日本語PC通販事業を行っていました。
その後、ネットスケープやYahoo!の台頭、そしてGoogleの登場をみつつ、Webというプラットフォームでの事業に進みたくなり、12年前の1999年9月9日、日本語と英語に対応したSNSをスタートすることでネットビジネスへの参入を果たしました。

つまり、9月9日は僕にとってネットベンチャー起業家としてのデビュー初日だったわけです。99年9月9日、9999は、広東語では久久久久と同じ発音(ガウガウガウガウ)になり、永遠を意味します。そのとき興していたベンチャーはいまはもうないのですが、僕自身は変わらず(永遠となるかどうかは分かりませんが)ネットを事業領域として生きています。

だからというわけでもないのですが、今回と次回は、この12年間のネットサービスの変遷についての雑感を記させてください。


僕がネットサービス事業に進出した直後から、全世界的にブロードバンド時代が始まり、やがてケータイビジネスも生まれ、インターネットを利用するさまざまなサービスや企業が輩出されるようになりました。

それに応じて、Webはインターネット上でデータのやりとりをする、一種のデータベースになります。利用するユーザーが多ければ多いほどデータ量は増えていきますが、データ量が増えれば、それらを処理するための能力を向上させないと使い勝手が悪くなります。したがって、プログラム的にも機能向上が図られることになります。

Webの利用者を増やした初期の功労者はブラウザーです。ブラウザーの登場によってエンジニアでなくても、誰であってもWebサイトを見ることが可能になりました。インターネット黎明期のブラウザーは非常にシンプルで、テキストデータくらいしか扱うことができないものでしたが、イリノイ大学が発表したMosaicと呼ばれる、画像を扱えるブラウザーの出現によって、Webサイトは一気に華やかなものとなり、一般のユーザーでも楽しめるものとなりました。
ブラウザーの普及によって、一般ユーザーがWebを閲覧するようになると、どこに何があるかを示す目次(ディレクトリ)として、Yahoo!をはじめとするポータルサイトが生まれます。ポータルが登場したのは1996年頃ですが(僕がマレーシアで起業した年です)、それからわずか15年でWebが大きく進化したことは本当に驚くべきことです。

2009年あたりから、iPhoneを中心としたモバイルインターネットがPCのトラフィックを超える伸長を見せ始め、Webはオフィスや自宅のデスクに設置されたPCではなく、ありとあらゆる場所で、ほぼ常時接続可能な環境にあり、しかも非常に低コストで利用できるプラットフォームになっています。さらにFacebookやTwitterなどのソーシャルネットワークサービスによって、リアルな、しかも細小な情報が間断なくWeb化される時代になりました。

今でも世界中に多くのファンを有する日本のアニメ「攻穀機動隊」では、人間が体内に電脳と呼ばれるコンピュータを埋め込んで、いつでもインターネット(らしきネットワーク。このアニメはインターネット登場以前の原作)に接続して情報のアップロードとダウンロードが可能となった様子が描かれていました。電脳を埋め込んだ者同士の会話は、互いにインターネットの情報を検索し、さまざまなデータを引用しながら行うので、どんなことでも「知らない」ということがないのです。
しかし、現代では、電脳なるものを体内に埋め込む必要もなく、スマートフォンもって代用しておけば、いまのところ用は足りるようになりました。「攻穀機動隊」が描いた未来より現実が優れた点は、知らないデータを検索するだけでなく、いまやソーシャルネットワークを通じて知らないことは友達に訊く、というネットワーク行動がよりメジャーになっている、ということだと思います。

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