原発進めるなら核実験が必要か

石田 雅彦

原発事故。ここんところ、事故調が原因や経緯をいろいろ調べてます。一方、国会議員も東電に資料を要求してるんだが、民主党の川内議員らが求めた資料が黒塗りで、何が書かれてるか皆目わからないものだったらしい。枝野新経産相も、この問題について東電に対応を命じたわけです。

原子力が国家的な極秘技術なのは当然で、いくら平和利用とはいえ、もとは軍事技術からの転用なんだからしかたないですね。技術はなんでも同じだが、重要なキモの部分は論文にも特許にも書いてない。本当の技術は、実際に自分らで検証し、実験を繰り返さなきゃ手に入れられないものです。核実験なんてもう実質的にできない世界になってる。まして日本ができっこありませんね。

なので、これら原子力のキモの技術は、すべて核保有国のブラックボックスに隠されていると言っていい。だから東電資料は黒塗りなんだし、事故を起こした福一の炉の中も実は今でもブラックボックスだ。いくら日本に高度な技術力があっても、再現性を検証できない技術なので箱の中を見るのは無理というもんです。将来、国際社会の非難囂々を承知の上で核実験を行い、自国で核保有する気がないなら、こんな危険なビックリ箱を動かし続けるのは難しいでしょう。

極東ブログ
黒塗りの下には


考えさせられるブログ。長文。話はあちこち飛ぶんですが、人はなぜ生きるのか、という内容です。チンパンジーの逸話が興味深い。福祉の話にしても、社会に面倒をみられるより、本音を言えば血の通った肉親に面倒をみてもらいたいわけです。教育にしても同じだ。社会が子どもの面倒を本当にみることができるのか。親が子どもの世話をせず、社会がみるしかなくなった社会なんて実に不毛なんじゃないのか、ということです。
どーか誰にも見つかりませんようにブログ
長い低迷期の幸福論

未来技術。こういうのを読むと、個人的には身につまされますね。自動書記みたいな木偶の坊がロボットだって時代はすでに過ぎ、自由に引き出し、取捨選択できるネット上に張り巡らされた知識と情報の総量自体が「知性」というわけです。考えてみれば、これは人間の頭の中でやってることと同じなので、莫大な情報量と無限に近い組み合わせがあれば何でもできてしまうということです。
円と生活 365yen
ロボット・ジャーナリストがピュリッツァー賞を受賞する時代

国際経済。先進国内で格差が軒並み広がってるんだが、その一方で発展途上国というか低開発国というか新興国の景気がいい、というブログ。つまり、先進諸国の不景気は新興国の好景気と引き替えになってるんじゃないかというわけなんだが、ことはそんなに単純なものなんだろうか。先進国内の「格差」と南北「格差」が重なり合い、先進国内に国際的な「格差」が入り込んでるのかもしれません。
「小さな政府」を語ろう
格差が広がっている? だからなんなんだよ?

デモについて。脱原発デモを積極的にやろうって人たちを大きく分ければ、ただ危険な原発が嫌だからという理由で参加してるのと、官僚の支配構造や政官財学報の癒着が原発利権に象徴的に現れてるから参加してる、という二つになりそうです。前者は普通の市民や主婦なんかなんだろうが、後者は根っからのルサンチマン、反体制的な思考の持ち主が多い。で、公権力やネトウヨの挑発にまんまとのってしまうような後者の人たちの言動が、デモ自体の勢いを削ぐのでは、と危惧するブログです。
異常な日常の異常な雑記
「反権力」な逮捕者がデモの普及を妨げる

携帯端末。なんか小手先感満載の対応なんだが、Flashなんかいらないというユーザーも多いはず。これでどんなギミックもうまく動くのかわからないですね。これから各種OS自体もどんどん進化深化していくわけで、Flash自体、いずれは消えていく技術なんじゃないかと思います。
TechCrunch
AdobeはFlashに対するAppleの強硬姿勢に折れてiOSにはストリーミングビデオで対応

自殺防止。電車の飛び込みでダイヤが乱れたりするのが本当に日常茶飯事になっちゃって、人の生き死に麻痺してる自分が嫌になりますね。こうしたことで人を思いやる想像力が欠落してくんだろうな。自殺者が減らないんだが、このブログでは鉄道自殺について考えています。個人的には、昔の路面電車にあったように、各電車の前面下部にぶつかった人が落下して車輪に巻き込まれるのを防ぐようなネットかカゴをつければいいと思う。素人考えの気休めかも知れないが、前面にぶつかっても下に落ちないとわかれば、飛び込みを防げるんじゃないでしょうか。
nori_hara blog
進まぬ鉄道駅のホームドア設置

スゴい技術。印刷技術はあらゆる分野で画期的なイノベーションを起こしてるんだが、これもその発展系。プリンターで出力するため、縫うという行為が必要ない。つまり、ファッションの世界にも「素人革命」が起きるかもしれないということです。ブラが250ドルから300ドルで、これから普及すればさらに安くなるだろう。
坂井直樹の”デザインの深読み”
一般的には、技術イノベーションが起きにくいアパレル業界。でもそんな業界で起きているイノベーションの一つです。さて、これは何でしょうか?

地球温暖化。米国のアル・ゴア元副大統領が唱えた『不都合な真実』によって地球温暖化のCO2犯人説が世界の「常識」になったわけなんだが、もちろん懐疑的な人はまだまだたくさんいます。CO2犯人説を推進する側の研究者や研究機関は、高度に組織化され、研究資金もバックアップ体制も万全だ。一方、懐疑的な研究者は、各個バラバラに専門以外の分野でブツブツつぶやいている人も多い。このブログでは懐疑側に立ってゴア氏を揶揄してるんだが、懐疑派研究についてはこっちの記事でも書いてます。
Seetell.jp
ゴア氏、CERNの科学者に反撃開始 24時間気候変動イベント

実験。そういえば、原発事故周辺の避難地域を「死の街」だと言った経産相がいましたが、これは意図的に作られた「死の街」です。ニューメキシコあたりに建設されるらしいんだが、メキシコあたりからの不法入国者が住み着いたりしたら笑えますね。米国中西部を旅したとき、スペイン風邪で全滅したゴーストタウンってのがあったんだが、人間が作った街というのは案外簡単に死の街化するのかもしれません。
カラパイア
家があるのに人が住めない。アメリカで実験用に無人の都市を作るプロジェクト「ザ・センター」が発足。