キセノン騒動の真偽とは

石田 雅彦

東京電力原発事故で再臨界騒動です。キセノンが出た、ということは、核分裂が起きているということになる。表題ブログでは、東電はキセノンが出た事実を隠していた、と推測している。爆発はしないだろうが、しかしグズグズと何十年も放射能を出し続ける、と書いています。こちらの「弁理士の日々」では「自発核分裂」なる面妖な言葉を解説。キセノンの原因は、キュリウムなのかプルトニウム240なのか。さらに原子力の専門家にとっては常識的な知識である自発核分裂について、東電や政府内での知識の共有過程に疑問を呈しています。東電や保安院の説明表現の裏読みをしている「みんな楽しくHappy♡がいい♪」でも、臨界を止めるために、夜中にこっそりホウ酸をあわてて注入、と書いている。また、こちらのTogetterは、東大物性研究所の押川正毅教授、東工大理工学研究科理学研究流動機構の牧野淳一郎教授によるつぶやき解説。結局よくわからない、ということなのか。「生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ」も冷温停止の意味について、整然と並んだ燃料棒へ制御棒が差し込まれた状態と今のように燃料棒がドロドロに溶け落ちた状態とでは違う、と書いている。事故を起こした原発建屋内へ実際に入れない状況なのでブラックボックス、というわけです。
ドンちゃんの他事総論
福島第一原子力発電所は再び爆発するのか? キセノンの存在が意味するもの。


TPP。どちらが論理的か。表題ブログでは、日本の状況や参加不参加のメリットデメリットを客観的に述べています。ここで書かれているように、交渉過程の不透明さ、内容の予測不可能性もTPP問題が混迷に陥っている理由でしょう。「ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ『東京編』」というブログでは「歴史は繰り返すのか? ナンセンスなTPP反対論」として、右と左が同じ主張を振りかざす様子は、まるで戦前の日本を想起する、と書いている。TPPは自由貿易でありブロック化ではない、としています。一方、長尾たかし民主党議員の「公的医療保険制度もTPPに入っている」という告発を受けた「日比野庵 本館」では、政府はフェアじゃなく、日本はすでにTPPという列車に乗り遅れた、と書いている。このまま参加表明すれば、なんの交渉余地もなく米国の言うがままの条件で入ることなる、というわけです。ネットユーザーの4割強がTPPに反対、という調査から「web R25」では、ネット上でも賛否が交錯する状況を述べている。大掲示板の中には「反対派のほうが論理的で合理的なんだよね」という声も。本当に、賛成・反対、どっちがより論理的なんでしょうか。
普通のおっさんの溜め息
日本のTPP参加と私の意見

拡張現実。楽しいんだがこれ使えるのか。お茶の水女子大の須賀千紘さんが椎尾一郎教授の指導で開発した「Anamorphicons」と名付けた技術。見やすさなどで改良の余地はありそうだが、アナログっぽい感じがいいです。曲鏡面に映す、というのは以前からあったが、これをiPadなどのタブレットPCとつないだ点がおもしろい。
ギズモード・ジャパン
iPadを擬似的に3D拡張する技術を日本の女子大生が開発中!

マスメディア。不信感あらわに。表題の記事では傾向として、マスメディアへの信頼性が低下し、不確かな情報には積極的に自分で情報を探す人が増えているらしい。テレビや新聞といったツールは、ジャーナリスティックな側面で市民社会に欠かせないものなんだが、この不信感が払拭できないのは本当に困ったことです。スポンサー依存が高まっても不偏不党が貫けるのか、というのが根本的な問題なんだが、こちらのブログ「こうさるたんと奮闘記」では、オリンパス騒動にからんで報道姿勢に広告主への配慮が影響あったのでは、と書いている。「語られる言葉の河へ」というブログでは、書籍に掲載された原発報道に対する古賀茂明氏、須田慎一郎氏の対談を再掲。週刊誌にとって原発報道もまた「ブーム」だったとしています。インターネットが普及してSNSなどの影響が大きくなるのと軌を一にして、マスメディアの存在意義が問われることになっているわけです。
Garbagenews.com
「本震」から半年、緊急時のマスメディアへの信頼性はどのように変化したか

電子書籍。充実したラインナップ。というのはコミックのことです。『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』が入っているってことは、小学館・集英社など一橋グループを取り込んでるわけか。Amazon来襲で大慌て、という感じもします。Yahoo!ウォレットで購入、専用アプリが必要、スマホ未対応、という感じです。
とりあえずウェブログ
「Yahoo!ブックストア」登場!Amazonの電子書籍はどうなる?

ロボット。まさにターミネーター。これは本当によくできていて不気味なくらいです。ホンダのASIMOは、とにかくカワイク愛嬌のあるように作られた、と言うわけで、ロボットに対する恐怖心、というのはハリウッド映画のスリ込み効果もあってわりと根強い。Boston Dynamicsはペンタゴンとの関係も強く、こんなのが何百も押し寄せてくる、という悪夢が現実になりそうです。
Engadget日本版
動画:軍用四脚ロボ BigDog のヒューマノイド版 PETMAN、両腕を獲得

中国。バブル崩壊か。刺激的なタイトルのブログなんだが、中国の農村が崩壊している、いや実際には都市部での不動産価格が下落しつつある、という報道から、不動産バブル崩壊か、と書いています。農村部でも多少は豊かになり、地方から都市へ、という安価な労働力はもう期待できない、というのが背景にあるらしい。これは、従来の中国の成長ビジネスモデルが通用しなくなってきたということなんでしょうか。
国際情勢の分析と予測
中国の不動産バブルが崩壊へ

瓦れき処理。悩ましい。原発事故現場から離れた宮古からの瓦れきが強い放射線を発している、ということがあるはずもないわけで、こうした反応は五山の送り火問題と同じです。しかし背景にあるのは、国や地自体、東電、マスメディアへの市民の不信感で、本当に大丈夫か、という根強い不安がある。疑えばきりがないので、役人がやる以外にも実際に議員や市民に自由に計測させればいいと思います。
EX-SKF-JP
岩手県宮古市の「被災(放射性)」がれき、東京到着。品川貨物ターミナルで35マイクロシーベルト時の放射線量を計測??

SNS。知る人ぞ知る。といった感じの「Unthink」は米国で人気のSNSです。Facebook嫌いな人が入っているらしい。デザイン性は優位、でも使いづらい、というのがおおかたの感想のようなんだが、日本では全くといっていいほど知られてません。在米の日本人の方にはチラホラ、という感じ。ようやく10万だから当然です。
TechCrunch
「アンチFacebook」SNSのUnthinkが10万ユーザー達成

ソブリン危機。ギリシャはどうするのか。国民投票するのしないの、パパンドレウが辞めるの辞めないの、とカンヌG20が開かれる中、依然として焦眉の急となっているギリシャ問題なんだが、このブログでは支援をすればEU内の金融機関から金融危機が勃発する危険性があり、同時に縮小均衡の大不況へつながるのでは、と書いています。ギリシャがEUを離脱できるはずもなく、支援策を受け入れるしかないと思いますが、ギリシャ国民がどう判断するのか、まだまだ予断を許しません。
アメリカ経済ニュースBlog
ギリシャ債務問題 2つの『癌』