2012年は失業の年となる!

2011年12月14日 05:00

BBCは世界23か国、11,000人の調査結果を下記報告している。

脅威と感じ、家族や友人と話をした話題の最高は依然として、腐敗と貧困である。しかしながら、失業に就いての議論が18%で2009年の前回調査に比較して何と6倍に跳ね上がっている。アメリカ、フランスそして日本と言った豊かな先進国の話題の第一番目は失業である。


欧州債務問題に端を発した世界同時不況と、そのコインの裏表の関係にある失業問題が、まるで津波の如く世界を席巻している。

考えてみれば、丁度一年前の昨年12月にチュニジアで始まったジャスミン革命も26才の失業青年の焼身自殺から始まり、あっと言う間に国中に広まった。その後、エジプトを筆頭に連鎖反応が起こったが、この背景に若者の失業問題がある事は間違いない。

最近では、9月から11月迄2ヶ月も続いた、ウオールストリートを占領しろも早い話、職にありつけない、アメリカの若者の不満の雄叫びである。

日本でも、最近公園で弱いホームレスや老人が若者の集団に襲われる事件が増えている。暇とエネルギーを持て余し、将来に希望の持てない若者が暴発するのは世界共通である。日本もこのままの状況を放置すれば、治安も含めて極めて厳しい事になると憂慮する。

2012年、日米両政府の喫緊課題は雇用の創出になるのではないか?

アメリカの来年以降の大統領選の日程は下記と聞いている。

2012年
1月 3日:アイオワ州党員集会
1月10日:ニューハンプシャー州予備選
1月21日:サウスカロライナ州予備選
1月31日:フロリダ州党員集会
3月 6日:スーパーチューズデー(テキサス、ジョージア、テネシーなど10州)
4月24日:ニューヨーク州、ペンシルバニア州予備選
6月5日:カリフォルニア州、ニュージャージー州予備選
6月12日:オハイオ州予備選
7月27日~8月12日:ロンドン五輪
8月27日~30日、共和党大会(フロリダ州タンパ)
9月 3日~6日、民主党大会(ノースカロライナ州シャーロット)
11月6日:米大統領選&上下院選挙投開票

2013年
1月20日:大統領就任式

今後、これ等の機会毎に民主党、共和党の候補が中国の為替政策を非難し、国内の雇用が中国により奪われていると繰り返し主張するのを聞く事になるであろう。勿論、これはアメリカの責任転嫁に過ぎない。愚行、ここに極まれりにならない展開を期待する。

一方、日本はどうであろう?本来、政府は雇用の創出に向かって舵を切るべきであるが、実際やっている事は真逆である。

財務省の命じるままに消費税増税に向かって舵を切っている。当然、景気は冷え込み雇用が減少するのは必然である。債務問題解決の為に増税は必要かも知れないが、一方、就活学生が社会人になる道筋を遮断するのも事実である。問題は政府がその点をきちんと認識しているか、否かであると思う。

滑稽にして、気の毒なのは就活学生である。こういう世界的な現象を鳥瞰する事なく、一日中スマホを眺め、タイミングを捕まえてセミナーに応募する。その後、お決まりのエントリーシートや履歴書の提出。そして、会社訪問、面談。内定枠が既に枯渇しているにも拘わらず、就活の儀式を繰り返す事になる。まるで、チェーンの外れた自転車のサドルを漕いでいる様な話ではないか?

来年の早い時期に、雇用の創出が政府の最重要課題として浮上すると思う。

国内での雇用の創出は極めて困難であり、中国や中国に雁行する新興産業国に職場を見つけ、就職を斡旋すべきと思う。

しかしながら、現在の政治家や官僚に、これをやりきるに必要な能力や経験があるとはとても思えない。

又、民間も最早レガシーでしかない就職斡旋企業や、荒唐無稽としか思えないSNSの活用等、効果は全く期待出来ない。学生としては時間を浪費せぬ為、無視するのが最善策であろう。

就活学生は、冷たい雨が土砂降りの外に、傘も持たず置き去りにされた様なもので、実に気の毒である。

山口巌 ファーイーストコンサルティングファーム代表取締役

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