リンクでつづる2011-2012

石田 雅彦

年末瀬戸際ということで、今年を振り返り来年を占うブログをネット上からいくつかひろってみました。
画像の説明文
震災復興では「東日本大震災にかかる自衛隊の災害派遣が終了」という「That’s Life -Notes-」が、お役目本当にご苦労様でした、と書いている。災害派遣では自衛隊の存在感の大きさを見せつけてくれました。民主党政権内には反自衛隊の政治家もいるんだろうが、こればかりは異論を挟めないと思います。このブログ主は石巻の方らしいんだが、自衛隊の姿に勇気づけられた、と書いている。世界にはいろんな軍隊がいるんだが、自衛隊は日本が誇りにできる軍隊なのかもしれません。


政治方面では、こちらの「日比野庵 本館」。政局がらみで「松木新党」について書いています。小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏の動向がキーというのは相変わらずで、この二人がキーパーソンというだけでどうも萎えてきます。
日本経済について、従来の日本人の特色に疑問を呈しつつ、しばらく日本はなんとかやっていくだろうがモノ作りは難しそうだ、と書いているのは「ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ「東京編」」というブログ。企業の研究機関も海外流出するだろうと予測しています。
日中関係では「牛さん熊さんブログ」の「日本が中国の国債を買う理由と中国の国債制度」という記事。どうも外交のごあいさつ程度という感じ。このブログは、中国との経済貿易関係をより深化させ、進出日本企業への手助けになる政策という意味がある、と分析しています。米中のパワーバランスの間でどう舵取りをし、どう国益を保護していくのか。政治の役割がますます大きくなっていくわけです。
中東では「ROCKWAY EXPRESS」の記事に、欧米がイランの核疑惑にイチャモンつけ続けるならイランはホルムズ海峡を封鎖するかも、と書いています。イラン攻撃となれば中露も座視できずに大変なことになる、というわけなんだが、火種は依然としてくすぶっています。
一方、IT系のモバイル関連では「め~んずスタジオ」の記事。アサヒ飲料が自販機にWi-Fiアンテナを付け、無料でインターネット接続するサービスを開始する、と書いているんだが、これから同じようなものが増えそうです。オンラインビデオも変わりそう。「TechCrunch日本版」は劇的に変わるだろう、と予測。技術革新と群雄割拠でコンテンツ不足になるのは火を見るより明らか、と書いています。


ネット。今年の漢字。「絆」という言葉をネットと関係させて考えているブログなんだが、すでに「リア充」もネットアイドルもオタクも関係なく、ネットは現実世界となんら変わりはない、と書いています。人間関係というのは、どんなフェーズにおいても大事でもあり煩わしくもある、というわけ。こちらの「すべては「気づき」」というブログでは「絆」には家畜などの首縄の意味もあると紹介し、さらに「今年の言葉」について様々な視点から揶揄しています。
辺境社会研究室
リアルの絆に組み込まれたネット社会

財政。本当に大丈夫なのか。大きくて潰せないから支えてもらう金融機関、というのが日常風景になってしまってるわけで、不健康なことおびただしい。不健康と言えば、日本の政府債務の多さ。それにしても日本の全債務とほぼ同じ額、というのはベラボウです。
アメリカ経済ニュースBlog
世界一の債務を抱えるイギリス金融機関

外食。サービス。世界展開してる外食チェーンなんだが、この手はいつの世でも廃れません。中国の開放ブリも相変わらず。しかし「かつらい」というのはいったいなんなんでしょう。一方「赤坂経済新聞」の記事によれば、日本店は世界中で売上げナンバーワンだったらしい。
改訂版 菓子と旅の日々 - 和菓子屋トルファン覚書-
フーターズへ行ってきました、上海で。

貿易。規制緩和。どうして日本が武器を輸出できないのか、法的な根拠は明確にはありません。平和憲法に抵触するわけでもない。このブログによれば、COCOMとか対共産圏輸出規制、というのが主な背景にあったわけで、いつの間にか「第9条」がらみになってタブー化した、ということらしい。莫大な金がかかるのになぜかどうしても開発しなきゃならないのが「武器」で、だから各国共同でやろう、ということになった次第。全日空がB787でやったのもこの地均しだったのか、なんて勘ぐるヒトもいそうです。
アシナガバチの巣作り日記
日本政府が武器輸出三原則を緩和へ

危機管理。大阪。こんなところで定期的に会議を開くのは肝試しにほかならない、とするブログです。東南海大地震や西日本大地震といった危機にどう対処するのか。東日本大震災をみればわかるように、今この時間に起きるかもしれません。数十年も起きないかもしれない。本格的に対処するのは実に大きな社会的コストがかかるんだが、地震国日本とすれば無視できないわけで、大阪市の新しい幹部はどう考えるのか、というわけです。
Everyone says I love you !
大阪府市統合本部に結集した橋下市長・松井府知事と特別顧問の無能と無謀

人事。日本型の終焉。終身雇用制の起源には諸説あるんだが、大正時代ごろ腕の立つ職工を確保するために各企業が競って導入した、とも言われています。技術の進歩というのは技能習熟性の価値を低くする作用もあるわけで、少子高齢化が進む日本において高給の高年齢層を雇い続けるのは企業にとってジレンマということ。このへんにも産業の海外流出の一因がありそうです。
Joe’s Labo
経団連、ようやく公式に「長期雇用のメリットはないです」と認める

風物詩。お正月。こんなのが揚がってたらなかなか見モノです。普通の凧が二次元としたらこれは三次元だ。頑丈で軽量という最新素材を使ってこその遊具、というわけです。
J-tokkyo
立方体の凧

ファーストフード。豚丼。別に吉野家にはなんの義理もないんだが、これは確かに美味い、と思います。「Garbagenews.com」によれば、この焼味豚丼は18日間で300万食(約17万食/1日)を超えたそう。表題ブログ主のご主人は、大盛りを食べた後で弁当を自宅で食べたらしい。さらに、クリスマスイブの晩ご飯もこれだったそうで、そこまで好かれたら吉野家も本望でしょう。
mina-blog
吉野家の焼味「豚丼」十勝仕立てがおいしくてハマってます。

生活。悩み解消。金は天下の回りもの、なんて言うんだが、これを読めば少しは気が楽になるかもしれない、というブログ。ただ、登場人物の誰も100ユーロがなくたって平気、というわけではありません。最初の100ユーロが登場しなければ、全員、借金に悩み続けるわけで逆を言えば、この100ユーロがどこに消えてしまったのか、誰がガメてるのか、ということです。
ところで、この同じブログで「オペレーションコドモタチ」が渋谷の若者たちをインタビューした動画が紹介されているんだが、最後まで見ると別に遊ぶのに夢中というわけでもない。考え方もシタタカで情報もシッカリ受け止めてます。おじさんはちょっと安心しました。
トリプルライフ
お金の問題で苦しむ理由

小ネタ。このへんの名前は覚えておくべき。スタイル抜群のモデルさんたちなんだが、雑誌のインタビュー記事を読むと「特にダイエットはしてない」とか「食べたいものを食べる」とか言うヒトも多い。体質にもよるんだが、おそらくウソです。一日4時間も半身浴してたり、炭水化物抜き、アルコール抜きの生活を続けてるモデルがほとんどだと思う。この記事は「常識」としてモデルの名前を覚えていくためのモノというわけ。
Pouch
どうやってナイスバディをキープしてるの!? スーパーモデル15人の食生活まとめ

ファッション。日本向けビジネス。世界的にロッククライマーであるイヴォン・シュイナードが創ったアウトドア用品メーカーなんだが、そのブランド力はなかなか強い。日本でもコアなファンが多く企業姿勢も支持されていたりします。米国の本社へ行くと従業員の保育施設があり、そこで自社製品を子どもに着せてテストしたりしている。そこの値段は日本で買う約2/3ということで、このブログでも怒ってます。返す刀でシーシェパードの件についても言及してるんだが、これも欧米でブランド力を保持するための企業戦略なんでしょう。
More Access,More Fun!
パタゴニアは日本人を馬鹿にしているのか? 2012年編

ロボット。ベンチャー。このZMPというのは、いろいろおもしろいことをやってる会社です。開発教育向けのプラットフォーム技術が多いのは、やはり小売のロボットではビジネスにならないからだろう。この記事は、中のヒトが「ヴァーチャルからリアル」へ興味を移した、という話で、ベンチャー企業家がプログラマーという特殊な人たちの能力をどう引き出すのか、いろいろわかったおもしろい。
Tech総研
最先端ミュージックロボット『miuro』を”踊らせた”元ゲームプログラマの意外な転身

業界ネタ。マスメディア。記事の真偽はともかく、実名でバンバン書いてるってことは確証があるんでしょう。話としては「反社勢力」と大朝日のあからさまな関係、というわけなんだが、その手法は古典的。人間のナマな欲望をターゲットにするといろんなことが可能、というわけです。
やまもといちろうBLOG
週刊AERA記者が美人局にひっかかったらしく、朝日新聞と標榜右翼が師走を爆走

公共事業。八ッ場ダム。国交省側からの答弁で、治水効果がゼロ、ということがわかった時点で止めないとダメです。コスト計算とか複雑なんだろうが、ムダなものを作ってもしょうがない。効率を考えて進めるのが行政だとすれば、止めさせるのは政治の役割なんだが、民主党は政治主体としての呈をなしてない、ということです。理念なき政治なら支持は得られません。
国会傍聴記by下町の太陽
民主党が結党以来最大のピンチ 再確認したい石関貴史さんの八ッ場ダムのホームラン質問

外食。ハンバーガー。作曲家のロッシーニが好んで食べたフィレステーキのフォアグラ乗せ+トリュフなんだが、フォアグラを合わせるとなんでも「ロッシーニ風」になるらしい。このフォアグラは手軽なテリーヌで、いかにも米国人らしい発想です。個人的には、ウェンディーズはバーガーキングの次に好み。さらに言えば、In-N-Outが進出してこないかな、と思っています。
ストレートプレス
ウェンディーズ、2年ぶりに復活!高級バーガーで表参道に進出

書評。アジア。アラン・ロブ=グリエ、なんて名前だけでグッと痺れちゃうんだが、返還前の香港、というのはすでに一つのロマンになっています。九龍城のカオスをかすめ飛んで啓徳空港へ着陸すれば、そこはフランス人が描く英国コロニアル中華の魔都。たとえ作者が、これは英国領香港の記述ではない、と言ったとしても。
Living, Loving, Thinking
「香港」なの?

書評。漂流。この著者自身も物語の中の人物なんだが、年末年始に読んでみたい本、ということで『シャンタラム』。もう心は混沌としたインドア大陸へ飛んで行く、といった内容。2012年もインドには要注視、ということでもオススメの書です。
橘玲 公式サイト
書評:シャンタラム

書評。お正月はコタツでミカン。テレビでずっとこれを見てるヒトも多いんだが、受験料で稼ぎたい私大にとっては受験前のかっこうな宣伝になる、というわけです。毎年ドラマが繰り広げられる恒例行事。箱根の上り下りはクルマで走っても大変で、あそこを自分の足で走るのは超人的だな、といつも思います。
情報考学 Passion For The Future
箱根駅伝。