妄想と迷信から科学へ

2012年01月04日 03:41

池田先生の、メディアの大騒ぎが作り出す原発の「危険神話」を拝読。深く共鳴する。末尾は殊更にである。

今年はそろそろ頭を冷やして、現実を客観的に見てはどうだろうか。政府はこういうデマに惑わされないで、科学的な根拠にもとづいて被災者を帰宅させ、原状回復を急ぐべきである。

3.11以降の日本は、妄想と迷信がすっぽり日本列島を覆ってしまった、極めて変な年であった。しかしながら、年も明けた事であり、本来の科学的思考に基づく日本に回帰せねばならない。


それでは、科学とはなんであろうか?

私は、多くの情報から「事実」のみを抽出する事であると思っている。当然、その作業過程で妄想や迷信は排除される。そして、その検証された「事実」を組み合わせ、役に立つ論理を構築する事と理解している。

そして、科学に取り組む態度とは、自分自身の考えが果たして「事実」なのか、それとも妄想や迷信の類に過ぎないのか、厳しく自問自答を繰り返す事だと思っている。更には、自分の考えを公表し、その道の専門家の厳しい批判に耐えられるかを検証する事であると考えている。

2012年のスタートに際し、先ずは3.11以降の政治とメデイアが如何に科学から遊離し、妄想と迷信に呪縛されていたか冷徹に振り返るべきであろう。

先ずは、5月の菅前首相による、妄想と迷信から来たとしか思えない浜岡原発停止要請である。首相による日本に対するテロ行為に他ならず、私は菅直人はテロリストか?と厳しく糾弾した。

強調したいのは、今回の菅首相の私的な要請が国民の生活と製造業を破壊し結果、日本経済を死に至らしめ国の財政を破綻させると言う事実である。これは正にテロそのもではないか?

浜岡を無理やり停止させた事により、他の原発も結果右に倣えとなってしまったのは、極めて残念であるが、予想した通りである。ボタンのかけ違いはここから始まっており、この事の是非は、最優先課題として「事実」をベースに検討すべきである。

福島の原発事故は、政治のありかたそのものを大きく歪めたのも事実である。一時は、「原発から再生可能エネルギーへ!」と意味や中身を理解せず、連呼しておれば選挙に当選出来た状況もあった。

余りの惨状に、意味不明な世田谷新区長の主張を記事にした。今に至るも再生可能エネルギー開発関連の成果報告を聞いた事がないし、具体的なプランがあるとも思えない。先ず、着手すべきは再生可能エネルギーの「事実」を認識する事ではないのか?

新区長曰く、区民の良識による勝利との事であるが、妄想と迷信を信じる事が何故良識なのか、この人の発言は本当に意味不明である。そして、成果を検証しようとしない世田谷区民も不思議である。

メデイアの不都合に就いては、池田先生が詳細説明されている通りかと思う。

基本的な話としては、メデイアが楽してマネタイズする近道は、国民の不安や恐怖を目一杯煽る事であると言う、不都合な事実を認識する事であろう。勿論、彼らは悪魔に魂を売ってしまった。

結果、科学に蓋をし、似非科学者や自称ジャーナリストを活用して妄想と迷信を日本国中に撒き散らした。似非科学者は蓋をした本物の科学の代わりに妄言を語り、自称ジャーナリストは賑やかしとしてメデイアに貢献した。下品な表現で申し訳ないが、メデイアが糞なら、差し詰め似非科学者や自称ジャーナリストは、糞に集る蠅という所ではないか?

結果、多くの良識ある国民はメデイア不信に陥ったが、最も素直に反応したのは政治家であったと思う。私は、横浜市都筑区の住人であるが、一時は最寄りの地下鉄駅前でひっきりなしに、国会議員、県会議員、市会議員そして区会議員がメデイアの発する、妄想と迷信を受け売りしていた。そして、通勤客はほぼ全て無視していた。

今年から私の経営するアゴラ研究所ではGEPR(グローバル・エネルギー・ポリシー・リサーチ)というウェブサイトでエネルギー問題についての世界の研究を紹介することになった

ありがたい事に、今後アゴラ研究所のGEPRより、専門家の検証に耐えた事実が紹介される予定である。これらは全て「事実」と了解して構わない。

従って、3.11以降の似非科学者や自称ジャーナリストの撒き散らした妄想と迷信が、「事実」と比較対照する事で、全て白日の下に晒される事となる。

政治家やメデイアに期待出来ない以上、国民がこういう地道な努力、検証を粘り強く継続するしかない。そして、国民を指導するのは勿論本物の科学者でなくてはならない。

そして、これが科学するという事ではないだろうか?

2012年は政治家やメデイアに代って、科学者が日本のリーダーとして認識される年になると思う。

山口巌 ファーイーストコンサルティングファーム代表取締役


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