政治家のジレンマ --- 横山 龍

2012年01月30日 07:56

国会では消費税の増税について議論されている様です。増税して社会保障として還元して下さるそうです。この行って来いで意味が無いように思える法案を通す事に、野田総理は不退転の決意で臨むとの事です。これに対し自民党は公約違反だから解散しろと言うのみで、国家的危機を回避する為の抜本的な議論は行われていません(たぶん)。


現在の日本は1千兆円の政府債務を抱え、膨れ上がる社会保障費、少子化、放射能デマや貿易赤字など数え切れない程の問題を抱えたまま、財政破綻のカウントダウンが始まっています。今論じるべき事は、如何にして国債の発行をやめ、政府債務を減らすか、と言う事なのです。そこに結び付かない増税論は全く意味が無いのです。

仮に増税を繰り返して年金水準を維持したとしても、消費税50%の社会が到来すれば、そんな物は屁のつっぱりにもならないのです。

世の中には優秀な方が大勢いらっしゃいます。その方達がこのアゴラやご自身のブログや著書などで、今の日本に必要な様々な政策や改革案を発信されています。それ等はソーシャルメディアを通して実に多くの人に読まれ、議論され、理解されています。その中には選挙に行かないと言う理由で無視されている若者達も当然含まれています。

何故その様な真に必要な政策を、政治家の皆さんは打ち出す事が出来ないのでしようか。彼等は現状を理解してないのでしょうか。先を見通す能力が欠如しているのでしょうか。

そんな事があるはずはありません。社会保障の大幅な切り下げの様な、一部の人達に猛反発されるであろう政策を打ち出せば、次の選挙で落選するのではないか。真に必要な政策であっても、多くの国民はそれを理解して投票に結びつける事が出来ないのではないだろうか(馬鹿だと思ってる?)。この様な懸念があって大胆な改革案を打ち出せないと言うジレンマに陥っているのではないでしょうか。

ここで大阪の橋下市長に目を向けてみたいと思います。橋下市長は府知事時代から、大胆な改革案を次から次へと打ち出して実行してきました。一部の団体からは猛烈な反発も受けているでしょうし、新聞などに批判的な記事も書かれ、ご家族が言われなき中傷を受けた事もあったようです。それでも彼は新聞やメディアを堂々と批判し、決して改革の手を緩めません。

何故多くの国会議員が出来ない事を橋下市長は出来るのか。それは真に必要な改革は国民(府民、市民)に支持されると信じているからではないでしょうか。国民を信じるからこそ国民から信頼され、投票率をも引き上げ見事市長戦に勝利したのです。

野田さん、谷垣さん、どっちでもいいです。私達国民を信じてみてはどうでしょうか。票の為の政治から国民の為の政治に舵を切って、悪しきジレンマを断ち切るのです。それが出来れば後は簡単です。やるべき事は解かっているのですから。恐れる事は無いのです、私達は信頼出来る政府との長期的な関係を望んでいるのですから。

横山 龍
会社員

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