働く前に社会と会社を考える

アゴラ編集部

メディアやネットはオリンピックでにぎやかなんだが、子供らが夏休みに入り、政治の世界も小泉進次郎氏が動いているほかは静かです。子供らが学校へ行かないので、イジメがオモテに出てくるはずもない。一方、大学生の就活は前倒しの3年の初夏から始まります。夏休みにインターンシップへエントリーし、自分は社会でやってけるのかどうか不安を覚えている学生もいるかもしれません。


この「みそパンNews」が紹介する記事では、長寿世界一から脱落した原因は東日本大震災ではなく自殺のせいだった、と報じています。特に若い女性の自殺が急増しているらしい。生きづらい世の中、社会や周囲から必要とされなくなると人間は容易に絶望する。自己実現という以前に、自分のレーゾンデートルを実感できるかどうかが問題です。
少しずつ景気が上向いているのか雇用も改善の兆しがみえているようですが、この「官庁エコノミストのブログ」では、働く意欲のわく雇用と若年層への雇用増に向けた政策が求められている、と書いている。量の次は質、というわけで、単に仕事して給料をもらう以上のインセンティブが必要なんでしょう。
表題のブログでは、衝動に駆られて辞表をたたきつける前に、ちょっと待て、と書いています。ようするに、今の会社が自分を雇ってる理由をよく考え、ほかでも同じ理由で雇うのかどうか考えろ、というわけ。企業が社会的な存在だとすれば、社員も同じ。自分のレーゾンデートルがいったい何か、このあたりにもヒントがありそうです。
ライフハッカー日本版
人事担当が教える「こんな会社辞めてやる!」と思った時に考えること

今回のオリンピック、いろんなことが起きて、競技の単純な結果以上におもしろい。オリンピックならでは、ということなんでしょう。金メダルが期待されている競技は特に何かが起きそうな予感。日本では女子サッカーの結果に注目が集まっていて、彼女ら、スタッフたちにかかる重圧は大変なものだと容易に予想できます。ワールドカップでは「想定外」の結果だったが、オリンピックは違う。試合の作戦について監督が全責任を持つのは当然なんだが、この指示が吉と出るか凶と出るか、なかなか興味深い。バドミントンでは無気力試合をしたペアが失格になったんだが、国際サッカー連盟はどうするのか、ネット上でも異論反論いろいろ出ています。
Number Web
なでしこ、メダルへの舞台は整った! “2位狙い”指令の是非を考える。

未開の地では風土病だったものが、現地の文明化や交通網の発達で局地的なものではなくなる、ということは、エイズの広がりなんかでも言われていたことです。こういうのはヒトの小集団が全滅するとだいたい収まってたんだが、今じゃあちこちへ飛び火して収束しない。どこかで食い止めなきゃ、というわけです。しかし、ヒトの伝播力もスゴいが、ウイルスの適応放散力はもっとスゴい。典型的な拡散共進化です。
碧空
ウガンダ  エボラ出血熱で14人死亡

ヒトの遺伝子の伝播力と言えばこっちもそう。優秀な遺伝子を得る見込みがなくなるとなれば、メスはあちこちへ出ていきます。おそらく、ヒトの集団は父系母系のどちらもある混在型だと思うんだが、ほとんどのサルは母系でオスが群を出ていくのに比べ、チンパンジーはメスが群を出ていく。これをみれば、ヒトのメスが集団から出ていくのもあり得る。どんな生物でも、メスのほうが配偶者選びにシビアです。
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ようするに「左翼」にパワーがなくなってる、というわけです。ちょっと前なら考えられないくらいの呉越同舟ぶり。これを、統一戦線、と呼ぶわけにはちょっといかない感じ。何が求心力になってるかと言えば当然、反原発脱原発なんだが、内ゲバもなく左翼小児病にもかからないくらい脱力劣化してるんでしょう。
ニュースの社会科学的な裏側
反原発デモに中核派と革マル派と全共闘と労組と9条の会と連合空港反対同盟などが満載の件

かなり前に『カプリコン・1』って映画があったんだが、筆者の好きなエリオット・グールドが出てます。火星探査、と言えば、この映画を観ないわけにはいきません。火星探査船をニューヨークの繁華街、新宿アルタ? みたいな場所で中継するらしい。ホントかいな。ところで、あの映画でショッキングなシーンはヘビを生で食べるところ。寄生虫とか怖いです。
バフショップスタッフの日記
火星探査車キュリオシティーの着陸、NYタイムズスクエアで中継へ

デジタル系のメディアって大変だな、と思います。技術は日進月歩だし、ラインナップは多種多様だし。携帯端末って日々日常的に使わないと、本質はなかなかわかりません。しかし、一人の人間が違うOSを何台も日常で使うのはなかなか難しい。そもそも、その記者がそのデバイスを個人的に選んだ時点で、批判性や中立性は担保できてないんじゃないか、というブログです。
愛と苦悩の日記
日経ITProの「Androidに乗り換えたい理由」にならない5つの理由

電子書籍端末koboについては当コーナーでもちょっと前に書いています。ネット上では楽天社長、三木谷氏の「ドえらそうな上から目線」インタビュー記事炎上中。このブログでは、賢いところは端末なんか自前で出さずにコンテンツで勝負している、と書いている。餅は餅屋なんだから、というわけです。
見て歩く者 by 鷹野凌
楽天の経営陣はただのホラ吹きであることが明らかになりました

日本のゲノム研究には世代があって、和田昭充氏らが第一世代、このブログの筆者や榊佳之氏らが第二世代、中村祐輔氏などは第三世代です。もちろん遺伝子研究ならもっとさかのぼれるんだが、ゲノム解析、ということで言えば大ざっぱ過ぎるがだいたいこうなるんじゃないか。日本のゲノム研究が欧米の後塵を拝している、という理由にはいろいろあります。理学部物理学出身の和田氏らが始めたころは、むしろ欧米が日本の技術を学んでいたくらいだった。プラザ合意や日米貿易摩擦を背景に日本の医薬研究開発に政治的外交的な「待った」がかかる。医学、生理学、化学、情報工学がそれぞれ蛸壺化し、バイオインフォマティクスという各分野を横断した研究体制が構築できなかった。しかし時すでに遅し、この分野は金がかかるので常に行政から容喙を受ける。ドタバタが続いて立て直せず、中村氏の流失へつながっていく。このブログでは現状をかなり危惧しています。
生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ
中村祐輔さん去った後のヒトゲノム研究

昆虫は容易に養殖し増やすことができるらしいんだが、日本はもちろん世界中に昆虫食の習慣があります。何を今さら、というわけで、ユーグレナ(ミドリムシ)はすでに実用化されている。ただ、家畜を育てるのに時間と金のかかる肉食は、どんどん高価になり、いずれ一部の人しか口にできなくなる、というのは当たってるかもしれません。
痛いニュース(ノ∀`)
食糧危機で人類は肉の代わりに昆虫を食べることになる 20年後を食料未来学者が予測


アゴラ編集部:石田 雅彦