多様性溢れる社会に向けて:海外という選択肢を考えるということ

2012年11月06日 08:30

クオリティ・オブ・ライフ」というものが唱えられて久しいけど、具体的に何を持ってクオリティがあるとするのかは結局のところ、各人の価値観による。

例えば、海外に出て2,3日もすればすぐに日本食レストランに駆け込む人たちなどは、「日本食」というものが人生に欠かせないのだろう。(ちなみに知り合いのカリスマ美容師は、毎年ハワイに休暇に行くのですが、毎日日本食です。ハワイの日本食はおいしいというのもハワイに行く理由だそうで)

いま、海外移住に注目が集まっている

ダイヤモンド・オンラインの記事だが、たしかに以前よりは海外移住を考える人は多くはなっていると思う。また最初から海外に就職してキャリアをスタートする人たちはこれから増えてくると思う。

そのような際に「自分が人生で何を求めているのか」を明確にしておかないと、判断を誤ることになる。日本人にとって日本以上に住みやすいところはほかにない。それをまず念頭において、それ以上の「何か」を求めて海外に行くことを自覚していないと痛い目にあう。

では、海外生活のメリットとはなんだろうか?


これは人によってそれぞれ感じ方が違うので一概には言えないが、自分の場合は「生活を一から作る楽しさ」が挙げられる。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに住み始めて1年半が経ったが、この国の公用語であるスペイン語を当初は全く話せなかったので、まずはそこからスタートした。(語学というのは多くの日本人にとって障壁となると思いますが、毎日現地で2,3時間勉強すれば1、2年もすればどのような言語でもある程度は話せるようにはなります)

単純に自分の場合は、「クオリティ・オブ・ライフ」を求めた結果が海外移住に繋がっただけで、それ以上でもそれ以下でもない。ここ世界に誇る犯罪都市ブエノスアイレスに日本のような治安の良さを求めていないし、日本食は世界一おいしいと思っているので、肉食中心のこの国の食文化にそれほど期待していなかった。

人生を楽しむためには、100人いれば100通りの方法があっていいと思う。ほかの人から後ろ指さされようが、なにを言われようが彼らが生活を楽しんでいれば、それはそれでいい。日本で十分に満足で楽しい生活をしているのであれば、それはそれで素晴らしいことだし、海外で生活して日本と違った人生の楽しみ方を覚えるのもいい。

どちらがいいかは、本人が何を持って「クオリティ・オブ・ライフ」とするかだと思う。

海外には日本にはないものもあるが、当然のことながら日本に当然あるべきものは海外にはない場合が多い。それも生活のインフラというべきものが欠けている場合も多々ある。(例えば、いまだアジア諸国では停電が相次ぎ、まともな電力供給もままならない)

それでも海外に住むことがいいと思えば、なるべくその時間を楽しむべきだと思う。海外にいるのだから、「日本にあったものがない」と憤るのは間違いだ。

よく「日本は恋しいか?」と訊かれることはあるが、「いや、まったく」と答えている。日本に帰りたくなれば帰るし、海外に骨を埋める覚悟などない。LLCやインターネットのおかげで、海外は今までになかったほど身近なものになっている。

終身雇用制が壊れた今、これからは働き方ということについても見直していくべきだと思う。どんなに会社のために働いても、多くの会社はそれに応えるだけの体力がなくなってきている。そうであるのであれば、自分にとっての「クオリティ・オブ・ライフ」というものを根本的に見直して、海外という選択肢を含めた新しい生き方を模索してみてもいいかもしれない。

株式会社ワンズワード 松岡 祐紀
ブログ

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