自民党に期待せざるを得ない日本の政党事情 --- 岡本 裕明

2012年12月27日 03:26

12月26日、自民党による政権が復活します。閣僚もほぼ決まり、経済再建と外交に期待感が集まります。一方、25日に行われた民主党の党首選は寂しい感じでいまや、マスコミの取り扱いは野党に下野した以上に注目度が下がり海江田万里氏の記者会見も歯切れが悪かったように感じます。


むしろ、週刊誌が大喜びしそうなのが未来の党でしょうか? 嘉田代表はある意味、選挙直前に注目を浴び、メディアに露出しまくりながらも選挙戦では卒原発に対して冷ややかな目が注がれ、蓋を開けれ見れば公示前61議席からわずか9議席に減らす敗北で同代表の手腕は大きく疑問視されました。更に嘉田氏の「本業」である滋賀県に於いて県議会で党代表との兼任に厳しい疑問の声が上がり、最後のとどめは24日夜の未来の両院議員総会でした。

嘉田氏が考えたのは自分が滋賀県知事にプライオリティを置くために阿部知子氏を共同代表にしようとしたものの議員総会で反対のみならず、小沢派が大半を占める同総会で小沢氏を共同代表へ推挙する案が出された時、私は未来は崩壊状態になる、と確信しました。

一番厳しいのは嘉田氏で未来の代表としても滋賀県知事としても厳しい批判の声と反対派を抱え込むことになり、ご本人自身の舵取りがもっとも難しい状態となっています。

ところで維新の方もいまひとつギクシャクしている気がいたします。大阪と東京は文化がまったく違う中で双方のトップがある意味面子をかけた駆け引きが続く中で落としどころがあるのかどうか、かなり疑問視しております。大阪には独特の問題があったわけでそれを解決してきた橋下氏の手腕は大阪での圧倒的な強さでありましたが、全国レベルではないことは選挙結果から見ても強くその傾向が出ています。一方、石原氏は大所高所から独特の政治感をもっていることと都知事を通じた功績、年齢を考えれば石原氏を「口説く」のは橋下氏でも難しいとすれば序列が維新の政策に影響することなってしまうというのが私の見方です。

結局、消去法的だろうが自民党への期待はせざるを得ず、民主党時代に裏切られた国民は自民党が好きだろうが、嫌いだろうが、「今までよりはまし」という気持ちにあるのかもしれません。

私は自民党はこれから夏の参議院選まで積み残した問題を一つひとつ片付けていくことになると思っています。特に年明けから日銀対策とインフレ目標が最注目点になるでしょうし、アメリカが財政の崖問題で一段落した頃に「安倍総理」がアメリカでオバマ大統領と会談し、外交、特に日米関係の再強化について確認することになるのでしょう。よって、少なくとも半年は比較的おとなしい暖機運転で参議院選挙後、TPP、消費税、原発、社会保障などをこなし自民への高い評価が得られた上で夏の選挙結果次第ですが、憲法改正などの話題に移っていくプランをお持ちのような気がいたします。

政治いろいろ、政党いろいろですが、年末にとりあえずベクトルだけは見えてきたということでしょうか? 2013年は果たして明るい年になるでしょうか?

今日はこのぐらいにしておきましょう。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2012年12月26日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった岡本氏に感謝いたします。
オリジナル原稿を読みたい方は外から見る日本、見られる日本人をご覧ください。

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