成長する人、しない人 --- 岩瀬 大輔

2013年04月24日 13:42

同僚の仕事ぶりについて気がついたことがあると、たいていは上長に伝えるようにするのだが、時折、「もっと~したらいいですよ」と直接フィードバックをすることがある。

概ね素直に聞いてもらえるのだが、たまに、意外なリアクションをされることがある。3つのパターン。


1. 「いや、岩瀬さん、違うんですよ」 
 ⇒ フィードバック、ないしその前提となる事実認識が間違っている、と言われる

2.  「いや、岩瀬さん、分かってますよ、それくらい」 
 ⇒ フィードバック不要、と言われる

3.  「岩瀬さん、ありがとうございます!」 → 次の日にすでに忘れられていて、同じことをやっている 
 ⇒ ……おいおい

もったいないなぁ。

2と3のようなリアクションをされると、あ、そうか、言っても無駄なのね、と思って以後、フィードバックをする気が薄れてしまう。本人にとっては、成長のチャンスが失われることになる。

1は難しいのだが、「フィードバックが間違っている」ということはない。少なくとも、その人の目にはそのように映っているのだ。それには理由があるはずだ。仕事のよしあしは自分の主観で決めるものではなく、周囲の人との関係性の中で決まってくる面も大きい。

皆さん、上司や先輩からフィードバックを受けたら、一旦はありがたく、素直に受け止めるようにしましょう。自分が納得できなくても、そこには必ず何かの真実があり、成長の糧があるのです。自分と見方が違ったら、「なぜこの人の目にはこのように映っているのだろうか」と、自他の認識のギャップがどこから生まれているのか、考えるようにしよう。

素直に人からのフィードバックを受け止められる人は成長する。できない人は、成長しない。

かく言う私、社長の出口から「岩瀬君の最大の美徳は、ハドリアヌス帝のように素直なところ」と言われており、ハドリアヌス帝がどれだけ素直だったのかは知らないのですが、何を言われても一旦は「ふーん。なるほど」と聞くようにしている。たいていはそのまま受け止めるし、仮に自分と見方が違った場合には、「なんでこの人の目にはこのように映るんだろう。自分が気づいていないこと、見落としていることはなんだろう」と考えるようにしている。

「自分は理解してもらえない!」

と嘆くのは辞めよう。その人の目に映っている自分も、自分が思う自分以上に、本当の自分、社会の中の自分であるのだから。


編集部より:このブログは岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2013年4月24日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は岩瀬氏の公式ブログをご覧ください。

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