「米中共同でハッカー攻撃を防止」というアイロニー

2013年06月10日 11:20

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米中首脳会談が先週の土曜日までカリフォルニア州の保養地で開かれていました。軍事問題や領土問題、TPPなどについて話されたらしい。いわゆる「サイバー攻撃」も議題に上がり、これについては米中共同で防止に取り組むんだそうです。「社会風刺」というブログは、中国がサイバー攻撃なんか知らない、自分たちも被害者だと厚い面の皮でシラを切っている、と書いている。談笑しつつ、テーブルの下で足の蹴り合いをしてる感じ。なんとなくですが、米中の首脳による丁々発止のやり取りが伝わってくるようです。


表題の記事では、オバマ氏が大統領になった選挙で、中国からのハッキングにより、オバマ・マケイン両陣営の内部文書が盗み出されていた、と書いています。選挙対策本部は中国からの激しいハッカー攻撃にさらされていて、何ヶ月も続いたその「爆撃」はまるで「銃撃戦」のようだったらしい。オバマ陣営の情報管理者は、これらの攻撃は中国政府によるものだった、と明言しています。

こうしてサイバー攻撃が議題に上がった米中首脳会談なんだが、米国がこの問題に神経質になるのも無理はありません。しかし、米国よりずっとセキュリティの脆弱な日本の政治家たちはどうなんでしょう。もうすっかり中国にプライベートを含む身辺が丸裸にされ、スキャンダルに怯えながら過ごしているのかもしれません。

THE DIPLOMAT」の記事では、日米首脳の関係は「ロンヤス」の中曽根&レーガンや小泉&ブッシュほど今は良くない、と書いています。あまりにも性急に米国大統領と会おうとし、それを成果にしたがるのは逆効果、というわけ。米中会談が「非公式」な雰囲気で行われたにも関わらず、かなりの実利を取ったのとは対照的です。

NBC NEWS
Chinese hacked Obama, McCain campaigns, took internal documents, officials say


NSA claims know-how to ensure no illegal spying
SHYS.ORG
ペンタゴン(米国国防総省)の諜報機関、NSA(国家安全保障局、National Security Agency)ってのは、東西冷戦が本格化した際に設立された組織です。1999年までその存在が公になることはなく、米国政府はずっと否定していたような機関。冷戦が終結し、役割を終えた、というような流れの中、自らのレゾンデートルを確立し続けるために市民への盗聴活動を活発化させ、Google、アップル、FacebookなどのIT企業から違法に情報を入手しているのでは、という疑惑の目で見られています。この記事によると、元CIA職員でNSAの中にもいた人が組織の活動に対して弁明をしている、と書いている。テロ活動などに無関係な市民の情報を得ることはない、とか、ハッカーからの攻撃を守るために必要だ、とか。彼は米国からの亡命を希望しているらしい。ところで、シリコンバレーには皇居ほどの面積のデータ貯蔵施設があるそうです。

ザックジャパンに必要な次の手とは? 柿谷、山口、柴崎らの「残り1年」。
Number Web
こないだW杯出場を決めた試合の際の本田圭佑選手の「存在感」と、代表に選ばれず、本田選手の存在に触れられない選手たちの「不幸」について書いている記事です。ようするに、固定メンバーの弊害。ザッケローニ監督の使命はW杯出場とそこでの活躍なんだが、それを求めるあまり、次世代の育成につながっていないんじゃないか、という話です。今の代表メンバーは確かに素晴らしい。だけど、それも層の厚さがあってこそ。これは「本田依存症」から脱却するために必要なことの一つなのかもしれません。

米国のモバイルゲーム市場、2017年にはモバイルユーザーの7割以上がゲーマーに
media pub
しかし世の中、どんだけゲームが好きなんだ、と首を傾げざるを得ない記事です。日本のモバイルゲーム業界も荒稼ぎなんだが、米国でもどんどん伸びているらしい。携帯端末は不特定多数からの現金徴収システム、と気づいたもん勝ちの状態。こんな見え透いた手口に簡単に引っかかり、月に何千円も払っている人たちの「精神の欠落感」を考えると恐ろしい。ゲームというのは、ストレスフルな現代社会で必要悪な一種の麻薬なんでしょうか。

ゴラン高原問題
中途の窓
イスラエルが第三次中東戦争からずっと占領を続けているゴラン高原は、本来、シリアの領土だったわけです。ここの帰属を巡り、シリアとイスラエルが対峙し、軍事衝突を監視するため、国連PKOの監視軍がいます。日本も自衛隊をここの出してたんだが、今年、撤退。さらに約1000人の監視軍のうち400人弱の兵士を出していたオーストリア軍も撤退するらしい。ゴラン高原の帰属に関しては、国連も国際世論もイスラエルの占領を認めていません。しかし、50年近くもこうした無法状態が放置されている国際社会って、どうなんでしょうね。この記事では、イスラエルの右派はシリアと戦いたくて仕方ない、と書いています。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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