「投機から投資へ」向かわせるためにどうするか

アゴラ編集部

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今日の東京株式市場は、前日比843円安となり、とうとう1万2500円を割って終了しました。ドル円も一時93円まで肉薄し、為替相場に株価が引きずられた格好。ここんところの株安で、4月5月でのせっかくの儲けを溶かす個人投資家が続出しているらしいんだが、1億円程度の損は当たり前とか。なんとも愚かしい話です。「JTT海外展開のブログ」では、このままでは人心は自民党から離れてしまう、と危機感を募らせています。とにもかくにも希望の持てる政策、つまり「第三の矢」で実態経済を上向かせることが必要、というわけです。


ネット上の声を紹介している表題ブログは、まだまだ上がったり下がったりするはず、と鵜の目鷹の目状態でワイワイ騒がしい。円安で物価が上がったわりに景気はまったく上がらない悪循環に陥っている、という厳しい意見もあります。株価が上がればもてはやされ、下がれば叩かれるのは金融政策の宿命とは言え、下がり方がっぱねえ、とショックを感じている人も多い。半年前に比べたら3割増し4割増しなんだから、あまり欲をかかないようにしたいものです。

いずれにせよ特効薬はありません。中央銀行や政府の金融緩和政策頼みの「投機」から、実態経済を浮揚させるための「投資」へ、市中に出回っている資金の質的な転換が必要です。各国のリーダーたちは、じゃそのためにどうすべきか、という悩ましい問題と格闘している真っ最中なんでしょう。

みそパンNEWS
日経平均株価 下げ幅一時870円超


日本の太陽光発電の設備容量、ドイツ抜き世界トップに 業界、欧州から日本へシフト─中国報道
新華経済
太陽光発電パネルの市場競争が激化し、EUへの輸出で中国製が台頭し、それが経済摩擦を生んでいたりします。この記事では、日本における太陽光発電装置の新規設置量が世界一になり、市場のターゲットがシフトしつつある、と書いています。なんでも日本の太陽光発電量は、昨年が第一4半期で400兆Kwだったのが今年は同期に1500兆Kwに急成長しているらしい。市場シフトというのは、中国製や台湾製の太陽電池パネルが日本を目指してドッと押し寄せてくる、ということです。1kWh当たり42円(今年から1割引き下げて約38円)と異様に高い固定価格買取制度により、日本の太陽光発電が一種の「バブル」になっている。買い取り価格は「賦課金」という形の電気料金へ転化され、国民の負担になります。

Peaceful role for drones explored at TED conference (Update)
PHYS.ORG
「ドローン(drone)」とは、ミサイルなどを搭載した無人ロボット攻撃機のことで、本来は雄のハチのことです。米軍の攻撃機(Unmanned Aerial Vehicle)の多くがこうしたドローンになり、パキスタンやイエメンなどでは一般市民を巻き込んだ被害を起こしているらしい。こうしたドローンは米軍だけじゃなく、ロシアや中国など世界各国で開発され始めています。今はまだ遠隔操縦で攻撃対象などを見極めているんだが、近い将来、人工知能を備えて自律行動をするドローンが出現するかもしれません。この記事によれば、こうしたロボット航空機をもっと平和的な目的に使えないか、というTEDが開かれたそうです。たとえば、絶滅に瀕しているインドネシア、スマトラ島のオランウータンを観察するため、とか、交通杜絶地域へ医薬品などを運ぶため、とか。自律ロボット兵器については、ここんところ国際禁止条約の策定へ動きがあります。国連の人権理事会には、ロボット兵器の研究開発の停止を求める報告書が提出されているんだが、今まさに映画『ターミネーター』や『マトリックス』の世界が現実化しようとしています。

Appleは意図的にデータ通信速度を抑えているのか?
ブログヘラルド
通信料の負荷がかかり過ぎると、トラフィックが止まってしまう可能性があります。通信会社にとって、それはかなりのリスクであり、端末自体が加減してくれたらそれに越したことはない。この翻訳記事によると、アップルは意図的にiPhoneなどの通信速度が遅くなるように調整してるのでは? という疑いがあるらしい。一方、Androidの端末ではこうした「調整」が行われていないので、速度の面でアップルが不利になっているそうです。なにやら中をいじってアップデートすれば、本来の速度が出るとのこと。コレ、あくまでウワサの範囲なんだが、実際にありそうな話ではあります。

CHART OF THE DAY: How We Use Our TVs
BUSINESS INSIDER
このニールセンの調査を紹介している記事です。ここ数年、ほとんど同じ割合で、ほんの少しずつDVRの再生が増えている。これは番組録画の割合。しかし、圧倒的に生放送をリアルタイムで視聴している人が多いわけです。まだまだテレビの影響は大きい。これはテレビ受像機のみならず、PCでも同じ傾向があるようです。


アゴラ編集部:石田 雅彦