自然もサービスも今までの常識を超えていた屋久島のオーベルジュ --- 内藤 忍

2013年06月25日 10:46

SANKARA Hotel&Spa 屋久島」に来ています。羽田から鹿児島空港を経由して屋久島まで3時間。亜熱帯にある独特の雰囲気のある島に到着しました。

到着した時は生憎の雨でしたが、午後からは曇り空になり、少しだけ太陽も見ることができました。鹿児島の離れ島にあるオーベルジュ。価格設定もかなり強気ですが、宿泊してみてなるほどと納得しました。

屋久島の魅力は圧倒的な自然です。緑が濃く、空気も東京より濃厚な気がします。木々がうっそうと生い茂る中に離れの建物が建っている。ベランダからはそんな森と雄大な海が一望できる。素晴らしい環境です。


また、この宿にはバトラーと呼ばれる専門の担当者がいて、滞在期間中のお世話をしてくれるのです。部屋は離れのコテージになっているので、本館までのカートでの送迎や、トレッキングのコースの相談、おみやげのチョイスなど何でもお願いできるようです。

SANKARAは系列があるチェーンホテルではなく、社長の佐藤さんが、建物と敷地を買い取り、リノベーションして、ゼロから始めた施設だそうです。その佐藤さんと対談をさせていただきました。

この宿の経営は「業界の常識からの脱却」がテーマだそうです。従業員は、ホテル業界の経験を問われることなく、やる気で採用。最低限のルールだけを決めて、後は自分で考えて仕事をしていくという自主性を重んじるスタイルだと聞きました。

ここでは、ホテルの従業員と宿泊者という関係が、リピーターになるうちに、親戚付き合いのようなフレンドリーな関係に変わっていくそうです。マニュアルで対応するようなサービスではなく、毎回同じバトラーが担当し、彼らがお客様のために趣向を凝らしてサービスをしていくからです。

魅力のある宿であっても、繰り返し来ているうちに、飽きてくるものです。毎回何か新しい驚きを提供するためには何をすればよいか?食事のメニューを変え、新しいアクティヴィティを提案し、という具合に宿泊者と一緒に成長していくのです。

独立系でいきなり小規模の宿を、屋久島でゼロから始めること自体、業界の常識では「自殺行為」だったようですが、佐藤さんはSANKARAを軌道に乗せ、今はニューヨークにある新しい施設の運営に力を入れています。日本のおもてなしを、アメリカでアメリカ人客に提供する。SANKARAよりさらにハードルを上げてチャレンジを続けています。

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対談を終えていただいた夕食は地元の海の幸、山の幸が使われたフレンチ。素材の良さは東京以上です。写真の白身のお魚(名前忘れましたw)も弾力のあるプリッとした歯ごたえと凝縮された旨味があって、最高でした。料理はすべて外れがなく、特に専門の職人が焼いているというパンが驚くべき美味しさでした。普段ディナーではあまりパンを食べない方なのですが、この日は何と3個も!人間とは正直なものです。

今回の取材は、こちらの連載に掲載される予定です。ちなみにこの連載、いつか書籍化するのが夢なのです(まだ出版社からのオファーはありませんが……)。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年6月25日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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