オーベルジュは、オーナー経営者の個性とこだわりが命 --- 内藤 忍

2013年07月03日 12:21

自分の会社を立ち上げてから、様々な仕事に枠を広げようとしていますが、異色なのが、「Viaggio」の連載です。これは、旅の予約サイト一休ドットコムさんの広報活動をサポートしているもので、同社が販売しているオーベルジュを訪問し、オーナーのお話を聞いたり、実際に泊まってみることで、その宿の魅力を紹介していくというものです。


今月は北海道の江差にある「旅庭群来(りょていくき)」のレポートがアップされています。

今回に限らず、日本の各地のオーベルジュを訪ねていますが、いつも思うことは、オーベルジュの経営はサラリーマン経営者ではなく、オーナーがやるべきだということです。

オーベルジュとは、客単価の高い宿泊施設です。大きなホテルとは違い、客室数はせいぜい20~30室程度。少ないところになると、3室しかないところもありました。このような極めて限られたお客様を相手にする場合、汎用のサービス提供では顧客満足度を高めることができません。

「そこにしかないもの」「他では味わえない価値」を見つけることが、経営の最も重要なポイントになります。

それは、宿が出す料理であったり、窓から見える風景であったり、あるいはゆったりと浸かることができる温泉だったりします。

満足度の高いオーベルジュには、そんなわざわざ行ってでも体験したい魅力がどこかに必ず存在しているのです。

今回、レポートした「旅庭群来」は函館から車で1時間かかる、お世辞にも便利とは言えない場所にあります。しかし、東京からわざわざ足を運ぶ人がいるのは、他の場所には無い魅力がたっぷりとあるからです。

拓美ファームの羊の肉は、食べた人にしかわからない極めてクオリティの高いものでした。従来の固くて臭みがあるという羊肉の概念をまったく変えてしまう肉。エサの改良からはじめて、最高の品種を自前で育てることで実現したものです。これは他にはありません。

そして、朝出てきた卵の濃厚な新鮮さにも驚きました。こちらもエサを工夫して、放し飼いにすることで、元気な鶏から最高品質の卵が産まれるのです。ご飯にかけて食べるだけで朝から幸せな気分になれました。

この宿のオーナーは棚田さん。対談を読んでいただくと、オーナーの個性とこだわりこそが宿を決める大きな要因であることを実感すると思います。

従来の旅行のように、観光地に行くスケジュールを立てて、慌ただしく歩き回るのではなく、宿に滞在すること自体を楽しめるのが、オーベルジュの良さです。部屋で寛いだり、温泉に浸かってみたり、ロビーで本を読んだり。

日本にはまだ多くの日本人が知らない魅力的な場所がたくさんあります。この連載の目的は、そんな場所を少しでも多くご紹介していくことです。気に入った場所があったら、是非行ってみてください。

<宿泊場所>
江差旅庭群来

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年7月3日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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