ネットで何でも売れるのか?

田村 耕太郎

ネットで売れるものと売れないものがある。ネットで何でも売っているように思われるアマゾンだが、実は消費者心理を非常に細かく分析してネットで売るのが適当なものとそうでないものを選別しているという。しかも、時代は変化するので、常にそれを見直しているという。ビジネスではワンプロダクト・ワンチャネルという鉄則がある。あらゆる商品があらゆる販売網で売れるわけではない。ある商品に最適な流通チャネルは一つしかないという考えだ。

ヤクルトのおばちゃんはいかなるビルでも組織でもアクセスを持っているが、売れるのはヤクルトとその関連商品だけである。過去に、強力なアクセスと販売力を持つヤクルトおばちゃんに他のものも売らせようとしたが、うまくいかなかったという。強烈なセールス軍団である生保レディに損保を売らせることも失敗した。

同じように、なんでもネットで売れるわけではない。あの、何でもネットで売るかように見えるアマゾンでも、ネットで何を売るべきか、売るべきではないか、熟考しているという。人間の意思決定の仕組みから考えていかないといけない。ネットにアクセスする人の特徴や時間の使い方や売りたい商品の特性をすべて細かく見ていくのだ。またオンライン上でもこれから色んな技術が使えるようになるので、これも売り方を変えていくだろう。

友人たちがネットで様々なものを売る会社を色々立ち上げ頑張っているが、成果は様々。これは今後どうなっていくだろうか?しっかり考えてみたい。