甲子園で優勝した「育英」の意味

アゴラ編集部

夏の甲子園(全国高校野球選手権)については、エースに連投させることの是非や猛暑の中で試合するのは「しごき」だ、など異論反論いろいろあるんだが、アゴラでも新田哲史氏が甲子園のお金について書いていました。昨日の決勝戦では、群馬の前橋育英が宮崎の延岡学園を4対3の逆転劇で破り、初出場初優勝となった。初出場初優勝は1991年の大阪桐蔭以来らしい。準優勝の延岡学園は九州で唯一、優勝していない宮崎へ深紅の大優勝旗を持ち帰ろうと頑張ったんだが、一歩及ばずで残念でした。


優勝した前橋育英はサッカーが強いことでも有名で、何度も全国大会へ出ています。日本代表選手やJリーガーも多数輩出したサッカーの名門なんだが、今回の快挙で野球の強さも誇示したというわけ。ところで、この「育英」という名前なんだが、こちらもサッカーで有名な奈良育英、高校野球の強い兵庫の育英や宮城の仙台育英、さらに鳥取の県立伝統校である中央育英も「育英」という言葉を使っています。しかし、それぞれの高校にはまったく何の関係もないらしい。

「育英」の語源は、性善説を唱え、孔子の継承者を自任した紀元前の中国の思想家、孟子の「尽心上」にあります。優れた才能をもった青少年を教育する、という意味の言葉。あしなが育英会や交通遺児育英会、YKKの創始者、吉田忠雄氏が設立した吉田育英会などの団体名にも使われています。群馬育英や仙台育英というと、どうも「育英」という学校法人グループがあるように思いがちですが、単なる一般動名詞です。しかし「育英」と名がつけられた高校に文武両道の優秀な学校が多いのは興味深い。学校名には建学の理念が埋め込まれています。名は体を表し、英才を育てることを見事に実践しているのではないでしょうか。延岡学園も捲土重来を期して頑張ってください。


迷子ペットの識別に顔認識技術を使うPiP
Tech Crunch Japan
こないだ実家のネコが1週間ほど行方不明になって家族が大変心配したんだが、無事に帰ってきてことなきを得ました。ペットがどっかへ行っちゃう、という心労は飼った人間じゃないとわからないと思うんだが、ネコなんてのは放浪癖があるから家を出てそのまま、というのはよくある話です。これは、あらかじめペットのデータを登録しておき、迷子のペットを拾った人や見つけた人がデータを一致させ、飼い主に戻す、というプロジェクト。こうしたサービスがあることが周知されなければ、あまり意味はないという意見もあります。わらをもつかむ気持ちの飼い主にとって少しは助けになるかもしれません。

一人のモデルさんが同業他社の広告にやたらめったら出まくっておられます
More Access! More Fun!
最初はちょっと気になっただけなんだろうが、それをきっかけにして画像検索かなんかにかけたら、もう大変、という話です。ネットのブラウザというのは「画像」がないと格好がつかないどころか、文字だけだと誰にも見てもらえなかったりします。いかに魅力的な画像で目を引くか、が特にバナー広告なんかでは重要。しかし、人物写真は肖像権の関係などで簡単に使えません。モデルを依頼してカメラマンにスタジオで撮影してもらうだけで、かなりの金額がかかってしまう。となると、ストックフォトに頼らざるを得ないんだが、油断するとこうしたことになりかねない、ということです。

【社告】毎日新聞の報道に対する弊社の見解について(平成25年8月22日改訂)
秋田書店
解雇された秋田書店の元社員が、女性向けマンガ誌で読者プレゼントの「水増し」が何年も続けて行われてきた、と告発したそうです。元社員によると、この解雇は「水増し」を自分になすりつけるためだったそう。こうした「騒動」のような事例は、あちこちの出版社で「恒常的」に行われているんだと思う。読者プレゼントと付録、というのは古典的な読者獲得方法で、雑誌なんかでよく行われている。読者プレゼントの数を「水増し」するくらいは普通。そもそもプレゼント自体がなかったりします。よくある「発表は発送をもって替えさせていただきます」という文言がキモ。このリリースは、秋田書店が元社員の証言について反論し、毎日新聞からの取材を受けていたことを認めたものです。

知らないと損する!押さえておきたいビジネスメールの作法
Find Job!
特になんということもない「作法」なんだが、こうした「常識」さえ存じ上げない方々がたくさんいる、ということです。メールだろうが日常会話だろうが、普通に謙譲して礼を尽くし、相手を敬えばいい。丁寧にすればいい、というわけでもありません。このへんのサジ加減が重要です。


アゴラ編集部:石田 雅彦