開催まで7年しかない東京五輪

アゴラ編集部

猫も杓子も東京五輪開催決定で盛り上がってます。しかし、2020年まで7年です。7年「も」なのか「しか」なのか、人によってそれぞれなんだろうが、今の時代、7年後にどうなってるかなんて誰もわかりません。いわゆる「アベノミクス」で日本は未曾有の高度成長を再び実現してるかもしれないし、ひょっとしたら世界人類文明が破滅してるかもしれない。ざっとネット上を眺めても、2020年までの工程表を考えている人はそれほど多くいません。


日本がそれまでに行うことは、まず第一に経済の再生と東日本大震災の被災地の復興です。さらに、原発再稼働を含めたエネルギー問題も重要。福島第一の原発事故も、少なくとも廃炉の方向へ近づいていなければならないでしょう。8万人収容の「新国立競技場」とか晴海ふ頭の選手村、新設される水泳競技場、多摩地区に新設予定の「武蔵野の森総合スポーツ施設」などは、日本の底力でアッと言う間に建設される。7年後には、世界中から安心してアスリートや観衆を招くことができ、五輪を開催できるまでに落ち着きを取り戻した東京になっていなければなりません。

Scooer Journal
男子サッカー・2020年東京五輪世代(1997年生まれ)の東京五輪までの日程、強化の課題は来年と2017年以後?


Fraunhofer studies probe impacts to deflect asteroids
gizmag
ドイツの総合研究機構「フラウンフォーファー協会」が、地球へ衝突するコースにある小惑星を探知したとき、宇宙ロケットを長距離でぶつけ、微細な軌道修正をさせて衝突を回避する研究を発表した、という記事です。地球上の生命は何度か大絶滅を経験しているんだが、その理由が宇宙からの惑星衝突、と言われています。隕石や極小の惑星は今でも無数に地球へ降り注いでいます。これが直径300メートルくらいになると、衝突した場合、地球環境にも大きな影響を与える。温暖化どころの騒ぎじゃありません。小惑星がまだ遠い位置にある間に洗濯機ほどの衛星をぶつけることができれば、地球衝突の軌道を逸らすには充分だそうです。

都市部で快適。自己資金運営にて大いに売り上げを伸ばす電動自転車のEvelo Ariesに試乗してみた
TechCrunch 日本版
米国ボストンのベンチャー「EVELO」が作っている電動自転車を紹介している記事です。日本では動力付きの自転車は、ペダルでこぐアシスト機能のも以外、原付か自動二輪、つまりバイクにみなされます。だからこの記事の自転車を日本で走らせる場合、免許が必要。米国や中国では免許不要。日本へも中国製の電動自転車が入ってきて問題になっています。

シリア攻撃は石油高騰を招く
北の国から猫と二人で想う事
シリアの石油埋蔵量は多くないんだが、もし欧米がシリアへ軍事介入し、周辺で紛争が拡大すれば、原油価格がかなり上がるだろう、という記事の紹介ブログです。「シリア危機」がくすぶり続け、米国の軍事攻撃が現実化しつつある間にも石油相場はジリジリと上がり続けている。どこぞの誰かが上げたくて危機を煽ってるのでは、と勘ぐる向きが多いのもこのせいです。

横浜市立大研究グループ 低線量放射線で切断されたDNA修復メカニズムの一端を解明
QLive Pro
低線量の放射線被ばくで、二つある修復機能がどう使われ、二つのうちのどっちをまず使っているのか、わかった、という記事です。ここに出てくる「アルテミス」というのは、RAGによる切断末端の修復に関わる酵素。RAGは遺伝子で、リコンビナーゼという遺伝子の再編成を行う酵素も作る。アルテミスは、ギリシャ神話に出てくる女神は狩猟、純潔を象徴し、ローマ神話では月の女神、ダイアナとしても知られています。この言葉は象徴的で、リコンビナーゼやアルテミスという生命活動に必須の「偉大」な酵素は、DNAの多様な切断に対応して修復する機能をもっているそうです。


アゴラ編集部:石田 雅彦