「大絶滅」はナゼ起きた

アゴラ編集部

古代の地層に含まれる元素の分析から、何億年も前に地球へ隕石が衝突したことがわかった、というブログです。この研究は熊本大の古生物学の研究者らが行ったそうなんだが、大きな隕石が衝突すると地球には少ない隕石の構成元素が細かい塵となって舞い上がり、気流に乗って地球全体にゆっくりと降り積もります。それらが薄い層になり、地層となって衝突の痕跡になる。だから、その年代の地層が残っていさえすれば、地球のほとんどの場所で古代のことを調べることができます。


今回の研究では、約2億年~2億3700万年前の三畳紀後期に直径7.8kmの隕石がカナダ東部のケベック州に落ちたことがわかったらしい。この隕石により、三畳紀後期のいわゆる「大絶滅」が証明されるかもしれない、ということになります。地球の歴史では、過去に何度か大絶滅が怒りました。最大の大量絶滅は約2億5100万年前、ペルム紀と三畳紀を分けたころに起きた、とされている。地質学では、これはペルム紀の「P」と三畳紀(Triassic)の「T」で「P-T境界」という地層になっています。また、約6550万年前の恐竜大絶滅は隕石衝突によるものだ、という学説も、ドイツ語の白亜紀(Kreide)の「K」と新生代(英語ではTertiary)の「T」である「K-T境界」と呼ばれる地層に隕石によるイリジウムが含まれていることを根拠にしています。

「大絶滅隕石説」対しては、地表付近には少ない元素物質も地球の深部に存在することがわかっていて、プルームと呼ばれる間歇的な火山噴火による隕石由来ではない元素物質が降り積もることもあり得る、という反論があります。しかし、地層と同時期に巨大隕石が衝突した痕跡があることから、ほぼ「大絶滅隕石説」が優位になっている。大絶滅の原因は隕石説や火山説のほか、氷河期説や病気説など多種多様なものがあり、この論争は果てしない。ただ、今回の発見により、火山説が優位だった三畳紀とジュラ紀を分ける「大絶滅」の原因に対し、隕石説の重要な証拠が加えられたことになります。

マックンの気まま日記
2億年前、カナダに直径7・8キロ隕石が、恐竜絶滅前にも地球に衝突していた! これは世界初の発見。


辞める理由
ある nakagami の日記
労働環境を含めた待遇と周囲との「軋轢」によって、人は会社を辞めるんでしょう。退社を引き留める会社が少なくなっているのかもしれません。以前なら辞表は「一時、預からせてもらうよ」という上司がいたもんなんだが、そんな「人情味あふれる上司」も絶滅危惧種になってるようです。転職なんて普通のことだし、嫌なら辞めればいい。もう「石の上にも三年」とか「会社に骨を埋める」とかいう概念なんてとっくにない。しかし、どこへ行っても「軋轢」はあるもんです。

最近SNSに増殖してきた「◯◯歳起業家 自由な生き方で月◯◯万円を稼いでます☆」は本当に稼げているのか
ガジェット通信
これ「あなたも本当にモテる」とか「楽して稼げる」とか「寝てる間に痩せる」とかと同じ類の詐欺まがいのシロモノです。SNSに出てきても「いいね」なんて決して押しちゃダメ。うっかりすると粘着されます。すぐ、セキュリティ設定でブロックしましょう。こうした連中の代表格が「ネオヒルズ族」なる人物。元おニャン子クラブのカミさんがいる、なんてのも広告訴求効果を上げてるのかね。この記事を読んで「学習」しなきゃならないような人は、こんなシロモノには引っかからないと思いますが念のため。

2013年イグ・ノーベル賞の研究をひと通り見てみました。
蝉コロン
日本人のノーベル賞好きは大変なもんなんだが、今年は受賞者いるでしょうか。で、こちらは1991年に創設された「イグ・ノーベル賞」。大まじめにやってるおかしな研究に「栄誉」を与えよう、という主旨です。必ずしもその研究に信憑性がなくてもかわまないんだが、日本人で受賞してる人はけっこう多い。1995年に心理学賞を受賞した慶応大学の渡辺茂先生らの研究室を訪ねたことがあります。三田の野球部の脇にあったなあ。あと、2008年の認知科学賞を受賞した北大の粘菌研究は、イグ・ノーベル賞じゃなくても立派なもんだと思う。この研究室の出身者によく知ってる人がいるんだが、サスガにちょっとエキセントリックな方です。

図書館検索のカーリル、「カーリルウィジェット」を提供開始
INTERNET Watch
これはけっこう便利なサイトです。「カーリル」は地元や勤務先近くの図書館を検索できる。この記事では、自分のブログへ埋め込むウィジェットを紹介。本好きブロガーなら登録だけでもしとくべき。しかし、蔵書がなかったり貸し出し中という本がかなりありますね。


アゴラ編集部:石田 雅彦