「ラーメン二郎」と出版界のウラ事情

2013年09月25日 12:24

慶応の学生にとって三田にある「ラーメン二郎」の本店は欠かせない存在です。たとえば、ドラマ『半沢直樹』では、主人公の半沢直樹や及川光博さんが演じた同期の渡真利らは慶応の出身という設定。原作者の池井戸潤氏も慶応。さらに、ディレクターの福澤克雄氏は幼稚舎から慶応で、しかも福澤諭吉の玄孫だそうです。このドラマの中に「大ダブルヤサイカラカラメ」というセリフが出てきてました。この言葉は「ラーメン二郎」でオーダーする際、常連の間で唱えられている「呪文」です。


三田の「ラーメン二郎」は、慶応三田校舎よりも目立つ場所にあり、もとは三田通りの三田二丁目の交差点にあって、今よりさらにランドマーク的な存在でした。山田拓美氏が都立大学に創業したのが1968(昭和43)年というから、もう45年も前の話です。脂の浮いた脂肪分の多いスープと腰の強いやや太麺、そして「莫大」な量、圧倒的なコストパフォーマンスが特徴。高カロリー高脂質のラーメンなんだが、これが学生に受けて評判になり、のれん分けした「ラーメン二郎」があちこちにできるまでに。外苑東通り千駄ヶ谷にあるタクシー運転手御用達の「ホープ軒」と都内におけるコッテリ系ラーメンで双璧を競ってきました。

そんなラーメン二郎が、ラーメンとは別の話題でネットで取り沙汰されています。よしもと所属のお笑いコンビ「しずる」の村上純氏が出版した『人生で大切なことはラーメン二郎に学んだ』という本が、当のラーメン二郎側の許諾を得ていなかった、というわけ。発売日の9月18日に村上氏が創業者の山田氏へ出版の挨拶に出向いた際、山田氏が「出版社が勝手に出した」と激怒したそうです。当日の現場に居合わせた人たちが、ネット掲示板にその様子を報告。これについては「炎上商法だ」という意見も出たり、この本の版元が土屋アンナさんの舞台降板などで裁判沙汰になった事件に絡んでいる同じ光文社だ、ということでも話題になっています。

土屋アンナ舞台降板事件でも、間に立った出版社側の編集者がキーパーソンと言われ、今回の件でも光文社がラーメン二郎側へ出版の話をつけるはずが、どうもそうなっていないようで、光文社の出版管理はいったいどうなっている、という批判も聞こえてきます。創業者の山田氏が「ラーメン二郎」の商標を持っていることでもあり、本のタイトルに店名がハッキリと記載され、その知名度を利用している以上、著者や版元の言い分は通りません。出したもの勝ち、という旧来からの出版界の「常識」は、とうに通用しなくなっています。

出版界は、とにかく取り次ぎへ出版点数を運び入れ、売掛を回収し、それで再び出版して資金を得る、といった自転車操業になっている。編集担当者が月に何冊も出版企画を抱えている、ということが常態化していて、一冊一冊を丁寧に作るようにはなっていません。その月の出版点数が減ると経営の根幹に関わる。本来なら最優先すべき出版の許諾が、もしそうした事情で後回しになったとすれば、今回のトラブルは出版界の実態を象徴的によく現しています。

ラーメン二郎たべある記blog
ラーメン二郎 三田本店


増税で考えるテレビの買い時
録画人間の末路
来年4月に消費税が8%になるのはほぼ確実、といった情勢になってきました。大きな買い物は増税前に、と考えている人も多いかもしれません。高いものだと、不動産や車、家電、といったところでしょうか。買えるだけの金がある人がうらやましいんだが、買い換え需要は当然あるでしょう。このブログでは、テレビの買い換えについて書いています。しばらくは待ち、ということ。自宅の広さや使用目的なんかをよく考えれば、52型以下で手頃なものは年内にはまだ出ないようです。

派遣労働者と「テレビ番組の質」
政治学に関係するものらしきもの
産経新聞の記事を紹介しているブログなんだが、新聞業界や出版業界だってテレビ局と同じように派遣社員や契約社員、バイトなどによって成り立っている業界です。新聞業界は内部に抱えこむことが多いのかもしれません。テレビ業界や出版業界は、外注や下請けに出す。どうもマスメディアというのは「特権志向」が強く、消費税の軽減税率適用なども同じで、自分たちさえ良ければいいと思っている節がある。産経新聞もフジサンケイグループのフジ・メディア・ホールディングスだし、社長の熊坂隆光氏は関西テレビの取締役を兼務しています。

復興特別法人税を一年前倒しで撤廃することについて「企業優遇だ」と民主党が喚いている様だが。
スロウ忍ブログ
政権を獲るためには財界の協力は必至、というわけなんでしょうか。民主党もしょせんは「傀儡」だったわけで、自公政権との「たらい回し」で貧乏籤を引かされた、という感じ。しかし、このブログに書かれているように、復興特別所得税、という個人に課せられる税率上乗せは25年も続き、住民税への加算も10年もある。一方、法人税への税率上乗せは、たったの3年間だけ。なんともはや、です。

Yourpediaが家宅捜索されました
悪徳商法?マニアックス
こういうのを読むと、警察のサイバー担当はかなり進化をしてるな、という印象を受けます。いつまでもハッカーやらウイルスに振り回されているワケにはいかん、ということでしょう。ところで、このブログにある京都亀岡市の暴走事故なんだが2012年4月のことです。同じ2012年4月に祇園で起きた暴走事故では8人が死亡。しかし、この9月24日にも、八幡市で集団登校中の児童に暴走車が突っ込んだ事故が起きました。同市では、2007年にも女子中学生2人がトラックにはねられて死亡しています。京都でこういう事故が続けて起きるのには、何か因果関係などがあるんでしょうか。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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