金(ゴールド)に投資するなら、ワインの方が良いと思う3つの理由 --- 内藤 忍

2013年10月17日 09:53

昨晩は英国のワイン商BB&R(ベリー・ブラザーズ・アンド・ラッド)社の丸の内サロンでワインテイスティング&インベストメントセミナーを開催しました。毎回10名程度の参加者の皆さまにワインを味わっていただくながら投資の可能性について理解をしてもらうという趣旨で開催しています。今回はブルゴーニュの赤ワインにフォーカスして開催しました。


ワインは金や原油などと同じコモディティ(商品)であり、株や債券のような金融商品ではありません。配当や金利のようなものはなく、単純に値上がり、値下がりで投資の成果が決まってしまう投資対象です。

しかし、ワインには他のコモディティにはない要素が3つあると考えています。

1つは、需要の拡大です。ワインは欧州では長い歴史を持ちますが、最近はその人気がアジアにも広がってきました。日本人がワインを本格的に飲み始めたのは30年くらい前からだと思いますが、同じような状況が中国やロシア、そしてそれ以外の新興国にも広がりつつあるのです。経済的に豊かになると、ナゼかワインを飲み始める。世界的に共通しているようです。ワインマーケットが広がれば、高級ワインの需要も高まります。

2つ目は、供給の減少です。ボルドーやブルゴーニュの高級ワインはビンテージと呼ばれる年号があります。過去に生産されたワインは今後同じ年号で作られることは2度と無いのです。消費されることでむしろ供給は減っていくのです。新しい年号のワインは作られていきますが、生産する畑が広げられないので、供給が急激に増えることはありません。

そして3つ目は熟成です。ワインは保有している間に熟成するものがあります。これによって価値が上がっていく銘柄があります。時間と共に劣化するものもありますが、熟成するワインは時間と共に価値を高めていきます。

他のコモディティとは異なる3つの要素がワインの他には無い独自のポジションを作っていると思います。

もちろんワイン投資にもリスクやデメリットはあります。取引コストが高いこと、嗜好品ですから経済環境に影響されること、また銘柄によって価格変動にバラツキがあり専門的な知識や情報が不可欠なこと、などです。

リーマンショックやユーロ危機ではワインの価格も下がりました。流動性や取引コストを考えれば、5年~10年程度で考える長期投資に向いた商品だと思います。また、資産運用のメインになるものではなく、飽くまで金融商品や不動産投資などの脇役として、資産の一部を振り向けるのが良いでしょう。

BB&R社のワインセミナーは、来月も22日に開催します。次回はボルドーとブルゴーニュの両方の赤ワインを味わいながら、学びます。同社がワインの認知度向上のために採算度外視でセレクションしたワインを味わえる価値あるセミナー。是非いらしてください。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年10月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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