朝鮮総聯本部ビルを巡る奇々怪々

2013年10月25日 11:46

朝鮮総聯本部ビルの疑惑については、もうずいぶん前からゴタゴタと話題になり続けています。そもそも日本は北朝鮮と国交がありません。代表部や大使館、領事館などが日本国内にないので、在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)が外交の窓口になったりビザの発行などの業務をやっている。この朝鮮総聯、権利能力のない社団法人、という任意団体扱いです。


問題の本部ビルは、東京都千代田区富士見2-14-15という東京のど真ん中、一等地にあり、周辺には靖国神社や田中角栄元首相が入院していた東京逓信病院などがあって皇居にも近い。このビルの建物と土地の持ち主が、総聯から別の法人に移っていたことがわかったのが2007年5月のことです。この法人、元公安調査庁長官の長官でありヤメ検弁護士の緒方重威氏が代表を務め、緒方氏は同年6月には韓国へ出国後、このビルの売却に関する詐欺容疑で、三塚博元自民党衆院議員の秘書だった不動産社長らと共に東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕されています。

この詐欺事件で朝鮮総聯側は緒方氏らに騙された被害者だったようなんだが、そもそも朝銀信用組合など北朝鮮系の金融機関が相次いで破綻し、約627億円とも言われる総連の債務が整理回収機構(RCC)へ譲渡されていたため、本部ビルは差し押さえの対象物件になっていました。それを回避するため、朝鮮総連側が動き、緒方氏らの詐欺に引っかかった、という構図らしい。また、朝鮮総連側の代理人が、元日本弁護士連合会会長であり、拉致問題を否定し続け、従軍慰安婦問題にも関係していた土屋公献氏だったことも話題になりました。

その後、本部ビルは整理回収機構によって差し押さえられ、競売にかけられることになります。競売の入札については下限額が約21億3400万円で、今年2013年2月に鹿児島県の宗教法人が約45億200万円で落札したんだが、買い受け代金が捻出できずに断念。この10月に再入札が行われた、という次第。そして、本部ビルの入札には、さらに不可思議な存在が出現してきます。

「Avar LLC」というモンゴル系の企業が50億1000万円の高値で落札したんだが、東京地裁が売却決定の延期を決め、ひじょうに異例の事態、と注目を集めています。当局は、この企業をペーパーカンパニーではないか、とみて情報の提出を求め、それを判断して売却の可否を決める、というわけ。新聞報道などによると、この企業、ドルゴルスレン・ダグワドルジ(元横綱、朝青龍)氏の親族が社長を務めているらしい。朝鮮総聯本部ビルにまつわる疑惑、元公安調査庁長官から元日弁連会長、元自民党衆議院議員秘書などが絡み、さらに「関東連合」とも揉めた元横綱が相撲界からも参戦、というわけで、ナニやら香ばしい様相を呈してきています。

そもそもモンゴルという国は歴史的に大国に囲まれてきたせいか、民主化以降も外交的には巧みな綱渡りが得意です。日本との関係も相撲界だけではない。現政権も、放射性廃棄物の処理施設をモンゴルに作ったらどうか、というような動きをみせています。北朝鮮とも国交を持ち、ウランバートルには北朝鮮大使館もある。東アジア諸国というのは、外交オンチの日本を除けば魑魅魍魎の類と思っていい。先日、当コーナーではモンゴルのアルタンホヤグ大統領の来日に絡んで「魚を神聖視するモンゴルの人たち」というエントリーを上げたんだが、あのときに政界内で今回の話の根回しができていたのかもしれません。すでに、朝鮮総聯の中枢部は本部ビルを離れ、文京区内の関連施設へ分散避難している、というんだが、事態は単なる不動産の売買という範囲をはるかに逸脱し始めています。

スロウ忍ブログ
Avar LLCの背後にグローバリスト勢力。


iPadが示すパソコンの未来
勝手にメディア社会論
アップルが新しいiPad「iPad Air」なるものを出すようです。タブレット市場も群雄割拠状態で競争が激化しています。iPadで先行していたアップルも苦戦が続いている。ここで巻き返しなるか、というわけなんだが、電車内などでも普通のOLさんが使ってたりして、タブレットはすっかり市民権を得るようになっています。このブログでは、パソコンの「家電化」と形態変化などから、携帯電話とパソコンをつなぎ、機能を兼ね備えた「家電」としてのタブレットについて考えている。アップルは今回、OSも無料でアップデートしたんだが、パソコンを電子書籍にも対応させました。OSやアプリの垣根が取れ、街に持ち出す携帯端末とパソコンがどんどんシームレスになっています。

製薬会社が次々に神経科学研究施設を閉鎖、精神薬産業が直面する危機
Gigazine
ノーベル賞も受賞した「ロボトミー」つまり頭蓋骨を開けて外科的に脳をイジったり電極を刺したりして精神病の治療を施す、という技術があるんだが、今ではもう誰もやってません。その後、脳内の神経伝達物質をイジる、いろんな薬を投薬して内科的に治療する、という方向へ移行します。この記事では、薬による精神疾患の治療の歴史を紹介しつつ、従来の「化学的不均衡」理論が破たんしたことで、大手製薬メーカーが研究開発から撤退し始めている背景について書いています。人間の脳は一筋縄じゃいきません。セロトニンとセロトニン受容体の関係にしても遺伝子にS型L型がある、というように少しずつ解明されてきたんだが、その全容を解明するまでにはまだいたっていない。やはり、脳を物理的にカパっと開けてみないとわからないのかもしれません。

Under Armour MagZip Zipper:片手でピチッとジッパーをくっつけて、ジーっと閉める。ジッパーのイノベーションだ!
坂井直樹のデザインの深読み
ボタンとか面ファスナー(ベルクロ)、もちろんジッパー自体、スゴい発明だと思います。しかし、このブログでしょうかいされているのは、もっと革新的。こういう工夫で既存の機構に使い勝手のいい改良を加える、というのは服飾以外にももっとほかにありそうです。

「おじろくおばさ」の謎
国家鮟鱇
長野県の静岡寄り、天竜川の上流の奥地にある寒村で、つい「最近」まであった慣習を紹介した記事について書いているブログです。日本は貧しい土地が多かったので、人をそれほど多く養えません。しかし、子どもはたくさん産まれてしまう。「間引き」などもよく行われていた、と言われている。家や田畑を継ぐ長男以外、次男坊以下の子どもたちをどうするか、サムライ階級でも持てあましていたらしい。しかし、取り上げられている長野県の例では、次男坊以下の男女の子どもが「下男下女」扱いで、共同体のコミュニティにも入れず一生、童貞処女のまま死ぬ、とされているんだが、このブログでは、首を傾げざるを得ない、と考えている。まあ、この集落でも一般的な「奇習」ではなく、ごく一部の閉鎖的な家で行われていた限定的なものだったか、もしかすると精神病や伝染病などの昔は差別されていた病気の縁者を隔離的に隠していたのかもしれません。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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