ボストン・ストロング☆レッドソックスがチャンピオンに輝く --- 安田 佐和子

アゴラ

ニューヨーク・ヤンキースの宿敵、ボストン・レッドソックスがワールド・シリーズを6年ぶりに制覇しましたね! 地元での優勝は実に95年ぶりといいますから、世紀の瞬間を目にしたファンの方々は筆舌しがたい喜びを噛み締めていらっしゃることでしょう。

31日のボストンのプルデンシャル・タワー、優勝を祈願したライトアップが見受けられました。

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何より今年は、「愛国者の日」に世界でもっとも古い歴史を誇るボストン・マラソン爆発事件に見舞われました。事件後に「ボストン・ストロング」と題して再起を誓った都市にとっては、これ以上ない励みとなったことは間違いありません。

日本人にとっても、とびっきりのニュースになりましたね。ア・リーグでMVPに輝いたリリーフ・エースの上原浩治投手が日本人として史上初めて胴上げ投手となっただけでなく、2セーブの快挙を成し遂げたのですもの!ご本人がブログで「何でも『史上初』って言葉、響きがたまらんよね(*^^*) 今年はけっこう作ったよなぁ」っておっしゃっていたように、初めてづくしが耳に心地良過ぎます!

レッドソックスが上原投手を迎えるにあたり温水便座ウォシュレットを用意するほど手厚い待遇を与えただけではなく、ボストニアンはさすが人情深い。上原投手の多大なる貢献に、しっかり報いていたんですよ~。優勝の興奮が冷めやらぬ31日、地元のボストン・グローブ紙は抑えの切り札としての上原に敬意を表し「Uehara helps Red Sox finish off World Series win(上原がレッドソックス優勝を支援)」とヘッドラインを飾ります。さらに上原投手の日本語ブログを翻訳し、シリーズ中の胸中に迫っていました。

優勝直後には、球場にて上原選手のご長男で「Kaz」という愛称で親しまれる一馬くんがインタビューに登場するほどのフィーバーぶりだったんですよ。カズくんのインタビュー、MVPを受賞した10月20日以来で2回目というのがミソです。いかに上原選手が愛されているかが、垣間見れるというもの。今回のインタビューでカズくんは、父親の偉大な功績への感想として「Good」、今夜はどんな風にお祝いするかとの質問に「Crazy」としっかり英語で対応してました。さすが大物の父を持つだけに、頼もしいです!


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2013年11月1日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。