仕事は短距離走ではなく、マラソンのようにやるのが良い --- 内藤 忍

アゴラ

先週の金曜日の朝から上海に出かけ、月曜日に帰国してからも、昼と夜の会食が続いて、どうやら胃腸の疲労がピークに達したようです。昨日の午後から体調が悪くなり、昨晩は会食を早めに切り上げて、自宅で養生しました。

8時間以上ぐっすり寝て、今朝は随分回復しましたが、今晩も渋谷でセミナーそして明日からはカンボジアのスタディ・ツアーです。本日も自宅で養生して、備えたいと思います。


独立して1人で仕事をするリスクの1つが、「何でも自分でしなければならないこと」です。以前マネックス証券で仕事をしていた時、胆石で入院したことがありました。入院した翌日が大阪でセミナーだったのですが、その時は急遽同じチームの方に代打をお願いしました。まったく同じ内容とはいきませんが、何とかセミナーを終えることができたのです。

しかし、今同じことが起こったら、誰も代わりはいません。セミナーの中止を参加者に連絡するのも自分です。今回は、何とか回復して良かったです。

これからのことを考えると2つの対応が必要だと感じました。

1つは当たり前ですが、体調管理です。体は比較的丈夫な方で、睡眠さえ取っていれば無理が効くタイプですが、あまり調子にのらないようにしようと思います。仕事やプライベートで人と会う機会が多く、どうしても会食でお酒を飲む機会も増えてしまいます。予定を入れない日を計画的に設定して、そういう日には食事に気を遣い、アルコールを控えるような生活を取り入れなければいけないと痛感しました。

そしてもう1つは、スケジュールに余裕を持たせることです。学生時代の受験勉強からずっと、ギリギリに間に合わせることが得意だったせいか、今でもスケジュールギリギリにならないとエンジンがかからないという悪い癖があります。

しかし、スケジュールに遊びが無いということは、何か想定外の事態が起こったら、対応できなくなることを意味します。予定をどんどん入れていくのを躊躇しない性格ですが、意図的に何もしない時間をスケジュールとして確保して、予備の時間を作らなければなりません。

1人で仕事を始めてもうすぐ1年。オーバーペース気味に全力疾走してきましたが、そろそろ短距離走ではなく、マラソンをイメージするような仕事のやり方を模索していく時期なのだ。それに気が付かせてくれたのが今回の体調不良なのだと感じています。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年11月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。