カンボジアとラオスは今後どう近い国になるか

アゴラ編集部

11月17日、安倍首相がカンボジアとラオスを訪問して帰ってきました。両国歴訪により、就任11カ月にして東南アジア諸国連合(ASEAN)の全加盟国をまわったことになります。外交に力を入れている安倍政権なんだが、ASEAN諸国との連携強化の先には、中国の影響力排除、という目的があるようです。カンボジアとラオスはほかのASEAN諸国より中国寄り、とされ、とりわけ中国は、反中国であるベトナムへの牽制からカンボジアへ梃子入れしてきた歴史的な背景があります。


また、韓国もカンボジアへ積極的な経済進出をし、この国は日韓中の間で投資競争が起きて今やモテモテといった状況です。クメールルージュやポル・ポトのジェノサイドで荒廃し、復興しつつある国土は、シナイ半島でもこれから発展する余地が大きい。アゴラでも内藤忍氏の活動にあるとおり、将来性の高い市場が魅力、というわけです。安倍首相の今回のカンボジア、ラオス訪問では、両国民への短期滞在マルチプルビザの発給が決められ、「日ASEAN友好協力40周年」の一環として経済や文化などの交流事業を広く展開していくことになりそうです。

ただ、急速な経済発展は、社会に大きなひずみを生みます。地方から都市への人口流入や貧富の格差は、まず女性や子どもなどの社会的弱者へシワヨセがくる。実際、カンボジアでは、人身売買やストリートチルドレンなどが大きな社会的な問題になっています。ベトナムやカンボジアから韓国への「花嫁輸出」も最近では有名な話で、うがった見方をすればカンボジアとラオスへのマルチプルビザ発給も同じ文脈にある。少子高齢化が進むアジア圏の国へASEAN諸国から、今後さまざまな形で「労働力」が往き来することになりそうです。

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安倍総理カンボジア訪問へ


凄惨
すぎりおのがんばったるねん
科学研究の論文捏造や数値改竄、というのは、古今東西あちこちで起きています。これは米国ジョンズホプキンス大学で起きた、ある事件について書いたこの記事「THESCIENTIST」を紹介するブログです。nature誌にも掲載された研究結果について、数値偽造を訴えた内部告発が原因だったのか、論文の筆頭筆者が自殺と疑われる死因で実験室で死んでしまった、というわけ。natureの論文は取り下げられたらしい。死人が出るほどのことなんでしょうか。

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「音楽ゲーム」通称「音ゲー」というジャンルがあるんだが、そもそもゲームというのは「音」が重要な要素になってます。シューティングゲームも撃ったり爆発したり、人気の『艦これ』にしても新作のイベントテーマ曲が鳴ったり、無音状態では楽しみも半減、といったところ。音楽や音自体をゲームにしてしまおう、という発想も当然あります。太鼓を叩いたりしてリズム感覚を競うものが主なんだが、この記事で紹介されているゲームはちょっと違うようです。レビューも高評価。コスパもいいらしい。独特の音の世界観が魅力、という感じ。ゲームと言うより、ファンタジーもののアニメを見ているようです。

湘南生活のすすめ その1
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田舎発のビジネスを200億円で売却 ABCクッキングスタジオの成功から力を貰った
わかったブログ
おいコレすげえな、というM&Aでしたね。FNNの『NTTドコモ、料理教室「ABCクッキングスタジオ」を買収』という記事。「ABC」っていう名前がつく企業はテレビ局から靴屋までいろいろあるんだが、ここはクッキングスクールとして最大手。最初は1985年に静岡県藤枝市にできたらしい。2010年12月現在の生徒数は約24万人で、その4分の3が20~34歳、3分の2が未婚者らしい。ほとんどが女性でしょう。少子高齢化を見据え、高齢独身女性が増える、と考えたんでしょうか。「料理」が携帯電話を含めたコミュニケーションの核になる、と思ったのか。NTTdocomoの考えることはいつもちょっとわかりません。


アゴラ編集部:石田 雅彦