日本でマラリアの大流行はあるか

アゴラ編集部

こんな寒い季節になんなんだが、マラリアという病気があります。マラリアは「マラリア原虫」という単細胞生物によって引き起こされ、感染すると赤血球が破壊され、高熱により死亡することもある。慢性化すると重篤な肝障害になったり、周期的な発作に襲われたり、長期間の治療が必要になったりします。


今の日本ではほとんど感染例が報告されていませんが、衛生状態の悪い昔には日本でもよくあった病気。発作症状から「瘧(おこり)病」などと言われていました。マラリアはハマダラカが媒介するため、熱帯地方の伝染病と思われがちなんだが、寒冷地である北海道でも明治期に流行したことがあります。

マラリアが流行するためには、感染者と感染者を刺してマラリア原虫入りの血を吸ったハマダラカなどの媒介者、そして未感染者が必要で、この「地球環境センター」のQ&Aによれば、蚊による媒介にはちょっとしたタイミングが必要なようです。このタイミング、温暖化によって感染リスクが高くなるらしい。なぜなら、気温が暖かくなると吸血後の期間や媒介蚊の寿命などに影響が出るからです。ただ、温暖化により日本でマラリアが大流行する可能性は今のところ低いようです。

表題の記事では、マラリアの危険性を啓蒙する完全無料の「Nightmare: Malaria」というスマホ用ゲームアプリを紹介しています。リンク先はAndroid用なんだが、iOS用もある。検索してみてください。アカデミー賞女優、スーザン・サランドンがナレーションをしていて、ビジュアルも魅力的でなかなかよくできたゲームです。

EXドロイド
アカデミー賞女優を起用の“マラリア撲滅”アプリ 「マラリアの悪夢」の圧倒的世界観


夢の次世代原子力「4S高速炉」
日々野庵 本館
いわゆる「高速増殖炉」と呼ばれる技術にはいろいろな種類があるらしいんだが、共通するのは本来ならウランから出る「ゴミ」つまり「核廃棄物」を利用しよう、という発想です。このブログでは「4S高速炉」のケースを長々と解説している。小型で安全、高効率でゴミも少ない、といいことづくめです。原子力利用に対する大衆の不安は、技術的に安全だと証明されても払拭できるのか、という問題があり、こっちのほうがむしろなかなか難しい。それについては先日、アゴラが開いたシンポジウム報告をご覧ください。

Googleplayのステマアカウントさらしてやんよ!逆ステマまで行う業者の実態
SpamSearchのブログ
ブログ主が何度も強調してるのでなんなんだが、長いわ、コレ。ようするに「ステルスマーケティング」略称「ステマ」について書いています。白日のもとにさらけ出されたら、あるわあるわ、それこそステマだらけ。省エネ低コストで販促ができる、というわけなんだろうが、対象の商品やサービス、商材がなんともヒドい。「ネット」というものは、バカ発見器であり、ダマされる人を高効率で容易に探すことのできるツールです。

不毛の連鎖! ネット上で優越感を奪い合う”マウント勢”とは?
トゥキャッチ
これはネット上で理不尽な罵声を浴びせられたとき、どう対応すればいいか解説してくれているブログです。いきなり一方的に押し倒されのし掛かられ、馬乗りで袋叩き、という状態ですね。動物生態学なんかで「マウンティング」という言葉は、ほ乳類などの雄が交尾の際に馬乗りになる行動、とされてます。サルなんかの群を作る種では、順位付けでオスメス限らず、優位のサルが劣位のサルにマウンティングしたりする。だいたいほ乳類の交尾は「後背位」なので、この場合の馬乗りは仰向けの相手の腹に乗るんじゃなく「背乗り」になりますな。格闘技では仰向けの相手に馬乗りになり、優位をとることを「マウントポジション」とか言って絶体絶命で乗られたほうの負けはほぼ決まりです。このブログでは、そこを逆転する態度のお作法を伝授しています。

中国臓器狩りの証拠データ 香港クイーン・メアリー病院に極秘保管か
大紀元
この病院、香港大学の付属病院として戦前にできたもののようです。香港島の開発はけっこう虫食い状態で進められてるんで、あちこちに古い建物が残ってたりする。この病院はアバディーン側にあるんだが、エクセルシオールのほう、セントラルの山を少し上がったところに、ビクトリア調の病院跡がありました。現地の友人に聞いたら、もう残ってないそうです。その病院跡、近づくと野犬除けか浮浪者侵入阻止のためか、鉄条網で囲われ、建物の窓には鉄格子がはめられていた。友人に聞いたら、あれは実は外から入れないようにしているんじゃなく、中から出られないようにしてるんだとか。ようするに精神病院だった、というわけです。この記事によると、嘘か本当か、中国国内の臓器狩りにクイーン・メアリー病院が荷担しているらしい。これ以外にも中国への返還の過程でいろんなことが起きたのかもしれません。


アゴラ編集部:石田 雅彦