「プロ」の犯行か、餃子の王将社長銃撃事件

2013年12月20日 21:46

「餃子の王将」の社長、大東隆行氏が、12月19日の朝、京都の本社前で銃撃され、死亡した、という報道は、あわただしい師走の街を駆け抜けました。使用されたのは、22口径の銃らしい。現場に22口径で使用される銃弾の薬莢が落ちていた、ということが、けっこういろんなことを示唆しています。

現場に残されていた、ということは至近距離から銃撃した、ということです。また、薬莢が排出された、ということはリボルバーではなく自動拳銃の可能性が高い。また、銃声を聞いた証人がいない、ということから、サプレッサー(消音器)を使用したのでは、と考えられます。22口径は殺傷力が弱く、サプレッサーをつければさらに威力は弱くなります。リボルバーにサプレッサーは付けられません。


犯行では4発発射され、全弾が命中していたらしい。また真偽不明ながら、2発の銃弾を同じ位置に命中させる「ダブルタップ」と呼ばれる手法を用い、殺傷力を強める「ホローポイント弾」で撃った、という情報もあります。これらから、当初は22口径の使用により「素人の犯行」という見立てもあったネット上のミリオタ(ミリタリーオタク)の推理は、今では「『冷静なプロ』の犯行では」というのが、もっぱらになっています。

証拠になりやすい薬莢を残しつつ、至近距離に近づいて小口径の小型銃で確実に実行できるように行動したわけで、これは「素人」には難しいでしょう。ひょっとすると「暗殺用拳銃」として名高い「スターム・ルガー」が使われたのかもしれません。ただ、22口径を使用する銃は拳銃に限らず小型自動小銃かもしれず、銃声の有無については単に証人がいないだけでサプレッサー付きだったかどうかはわからない。

いずれにせよ、一刻も早い犯人の逮捕と事件の解明が求められているんだが、「餃子の王将」はいわゆる「ブラック企業」的に取り沙汰されている企業でもあり、殺された大東氏は刻苦勉励型の「人格者」として尊敬されていたとしても、会社や大東氏に対する「逆恨み」の可能性は捨てきれません。

また「犯罪の国際化」により、銃器等も国境を容易に渡ってきます。当初、今回の事件の背景には北朝鮮の粛清の影響が囁かれていたりしました。また、銃器について、日本国内ではヤクザが使うトカレフやマカロフが有名です。しかし、昨今のヤクザはこんな劣悪なものは嫌うらしい。ヤクザも変質している、というわけです。今回の事件も、表には出ていないヤクザがらみ会社がらみの揉めごとが背景にあるかもしれず、犯人は反社会的勢力の一員、もしくはそうした勢力に雇われた「プロ」かもしれません。

日本一“熱い街”熊谷発コンサルタント兼実業家の社長日記
「餃子の王将」社長射殺事件と経営者のリスク管理


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アゴラ編集部:石田 雅彦


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