NISAで金融機関に騙されないための投資信託選び「3つのポイント」 --- 内藤 忍

2014年01月06日 13:28

2014年に入り、資産運用業界の話題は「NISA(ニーサ)」です。

NISAとは、少額投資非課税制度のことです。今年から毎年元本100万円までの投資元本に対する値上がり益が非課税になります。

例えば、毎月8万円の積立をするなら、年間の投資金額が96万円ですから、購入後値上がりしても課税されません。


既に証券会社や銀行で株式や投資信託に投資している人は、ややこしいことを考えなければなりませんが、これから資産運用を始めようという方で年間100万円までの投資という人は使った方が良い制度だと思います。

しかし、投資未経験者にとっては良い制度だとわかっても、何に投資をしたら良いのかわからないという人が多いのではないでしょうか。グラフは日経新聞に掲載されていたものですが、NISA専用投信と言われる投資信託だけで、何と600本もあるというのです。投資の初心者が600本の中から商品を選ぶのは不可能です。

そして、結局金融機関の言うなりになって、「売り手に都合の良い商品」を購入することになってしまうのです。

NISAで騙されないための投資信託選びについて、3つのポイントをまとめてみました。

ポイント1 低コストの商品を選ぶ
投資信託は購入時に販売手数料と呼ばれるコストがかかる商品があります。しかし、ネット証券で購入すれば、この販売手数料のかからない商品(ノーロードファンドと言います)が多数揃っています。

また、保有期間中に信託報酬という管理料のようなものもかかります。こちらも年間1%以上かかるものは避けた方が良いでしょう。

日本株や日本債券で運用する商品なら信託報酬0.5%以下
それ以外の運用商品でも信託報酬0.8%以下
を目安に、自分が投資しようとしている商品を確認してみてください。

ポイント2 まずはインデックス運用の商品を選ぶ
運用の方法には、大きくアクティブ運用とインデックス運用があります。アクティブ運用とはファンドマネージャーがインデックスよりも高い運用成果を目指す商品。一方のインデックス運用とは市場の平均点を目指す商品になります。

アクティブファンドが悪いとは言いません。優れた運用担当者が運用しているものもあります。ただ、初心者が3000本の中から、それを見つけ出すのは簡単ではありません。

少なくとも投資をこれから始める人は、まずはインデックスファンドから。経験を積んでからアクティブファンドを研究しても遅くありません。

ポイント3 自分で自由に組み合わせられる商品を選ぶ
お正月の福袋のように、1つのファンドに日本株、外国株、外国債券・・・というように、様々な資産が入っている「バランス型ファンド」と呼ばれる投資信託があります。1本ですべてが間に合う「お任せファンド」ですから一見お手軽で良いように見えますが、私は自分で組み合わせる方法をおススメします。その理由は2つあります。

まず、バランス型ファンドはコスト面で割高であること、組み合わせのコストがかかっているからです。

そして、もう1つは自由度が無いことです。スーツで言えば既製服、フレンチで言えばコース料理、旅行で言えば団体パック旅行。マイホームで言えば注文建築ではなく建て売り住宅。いずれ満足できなくなります。だったら最初から自分で自由設計した方が良いのです。自分で組み合わせれば、いつでも自由に配分比率を変更をすることができます。

昨年8月に出版した「貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい」の119ページに、1000万円を作るための投資信託の組み合わせ例を提示しています。

日本株式10%  SMTTOPIXインデックスオープン
日本債券30%  SMT日本債券インデックスオープン
外国株式30%  SMTグローバル株式インデックスオープン
       SMT新興国株式インデックスオープン
外国債券10%  SMTグローバル債券インデックスオープン
       SMT新興国債券インデックスオープン
その他  10%  SMTグローバルREITインデックスオープン
流動性資産10% MRF

それぞれのファンドは、マネックス証券などのネット証券経由で1000円から積立で投資ができますから、毎月1万円の積立でも自分の好きなように世界に分散投資ができるのです。

NISAだからと言っても、税金の取り扱いが変わるだけで、資産運用の方法が変わる訳ではありません。

金融資産を使った資産運用は「長期」「分散」「インデックス」「低コスト」「積立」の5つのルールで、続けることが重要。10年以上言い続けている変わらない大原則は、NISAでこれから資産運用を始めようという人にも当てはまると思っています。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年1月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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