細川圧勝ならネット選挙はオワコン扱い

2014年01月10日 16:30

1月23日開幕、2月9日決勝の東京都野球大会には、残念ながらチームの一員ではなく、解説者として参戦する雲行きの私(営業力とコネの弱さを痛感……泣)。おととい、宇都宮ダツゲンパーツの決起集会に取材へ行ったのも束の間、夕刊紙のギャグネタだと思っていた熊本藩主様のご出馬がマジになりそうで、おまけに当選予測も出始めて驚愕している。


▼総理在任中の「殿」この頃のイメージが強いな(官邸ホームページより
140110細川

●まさかの440万票予想も
「細川・小泉」連合軍が440万票での圧勝という衝撃の数字を弾き出したのは、我らがやまもといちろう隊長。さすがの切り込みぶりだ。
140110ネット選挙1

史上最多の得票数だった猪瀬さんに匹敵する数字であるだけではなく、舛添さんにはトリプルスコアを付ける見込みもあるという。都知事選は1991年選挙以降、既成政党の組織力が弱体化し始め、95年のいじわるばあさん、99年の裕次郎さんの兄、と政党の支援を受けない候補が勝利して政党の存在は有名無実化していたとはいえね。。。舛添さんならば支援に回る自公の組織力に加え、無党派層への知名度もあるのだから、う~ん。。。ダツゲンパーツ支持者のツイートをみていても「脱原発票が割れる」という懸念が広がっていて、にわかには信じがたいのだが、隊長はブロガーとしてだけでなく、データサイエンティストとしての力量にも定評がある。参院選の折も、くやしいかな、僕がいた陣営の苦戦の実情を的確に指摘していて、地方議員の方々が「なんでこんなに選挙詳しいの、この人」ってボヤていたな。

そういうわけで政治家の中でも機を見るに敏な方は、早くも先を読み始めた。民主党は、都連会長の松原仁さんが急転直下、舛添さん支持から細川さん支援の方向性に言及。実は、民主の都連内には「細川さんが出なかった場合に恥をかくのでは」(地方議員)と危惧する声も一部あるんだけど、松原さんは前のめり気味らしい。党としては失うものもないんだから(笑)反転攻勢へまたとない機会。賭けをする価値はあるのだろう(戦術的な意味として)。

●殿出馬でテレビ選挙の極致に
さて、ネット選挙活動という視点で見ると、細川さんはFacebook、ツイッターはおろか、オフィシャルのホームページすら持っていない(1月10日現在)。長年の山奥での隠遁生活を彷彿とさせるようなアナログぶりだ。

ホームページは突貫工事で数日もあればそれなりのものは出来るだろうが、Facebookページ、ツイッターはフォロワー数を半月で数万規模に膨らませるのは容易ではない。ツイッターに関しては、田母神さんが有力候補者の中では頭一つ抜けた18万。これに次ぐのは舛添さん(14万)、宇都宮さん(3万)だが、彼らは何年もかけて積み上げてきた数字だ。支持者の拡散という点で言うと、いま選挙をスタートすればプラットフォームを持たない細川さんは、ウェブ空間の情報戦で不利になるのでは、と印象を持ちそうになる。

しかし、ツイッター社の調査にもあるように、ツイッターはテレビとの連動性が極めて強いメディアである。
140110ツイッター調査

都知事選は国政選を凌駕するテレビ選挙。そこに政界最強の電場芸者である小泉さんが登場し、同じく歴代の内閣支持率で引けを取らなかった殿との夢のタッグ実現となれば、テレビを中心とした選挙報道のスポットライトは、否応なく集まってしまう。ツイートはそれと連動するだろうから、ツイッターアカウントを持たずしてもウェブでも主役に躍り出てしまう可能性が高い。ヤフーのリアルタイム検索をちょっとかけただけでも、その兆候がある。やまもと隊長の衝撃の440万票の算出根拠も小泉さんとのタッグでバズ効果が増幅されることを見込んでいるのだろう。
140110リアルタイム検索

●ネット選挙的に数少ない見所
こうなると、ネットで支援者を増やすとか、有権者との双方向のやり取りを模索するとか、地道なネット選挙活動のあれこれは、疾風怒濤と化したテレビ情報に押し流されてしまいそうだ。そうなると、政界全体でネット選挙の貴重な実戦経験を積む機会が失われたまま、選挙終了後に「ネット選挙はオワコン」とまた政治家やメディアが騒ぐような危惧を感じるこの頃です(汗)

ただ、殿が出馬となれば、首相辞任の理由になった佐川急便からの1億円借入問題が再燃する。「5000万円を借りた知事が辞めた後の選挙で、1億円を借りて総理を辞めた人間を選んでいいのか」という追及は必至で、ネット上でもネガティブキャンペーンの材料になるだろう。昨年の参院選のように、戦略的にネガキャンを繰り広げる敵陣営が現れるのか、注目したいところではある。

それにしても、壇蜜さんとの対談記事、いま思えば都知事選出馬の布石だったかもしれませんね。細川家のメディア戦略の指南役、黒田官兵衛にも劣らぬ策士のようで。。。
そんなところで、ちゃおー(^-^ゞ

新田 哲史
Q branch
広報コンサルタント/コラムニスト
個人ブログ

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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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