日本人はもっと自国に誇りを持ち、貪欲になるべき --- 内藤 忍

2014年01月14日 02:00

カンボジアのプノンペンからの夜行便の乗り継ぎでソウルの仁川空港に到着しました。待ち合わせの間に、ブログを書いています。

今回のカンボジア・スタディ・ツアーも個性溢れる12名の参加者と大変楽しく有意義な時間を過ごすことができました。毎回参加者に恵まれ、盛り上がるのは本当にありがたいことです。シェムリアップの遺跡観光から、カンボジアの金融、不動産視察まで、短い時間に密度の濃いスケジュールをこなしました。見学したプノンペンのコンドミニアムの押さえてもらった在庫もほぼ無くなりました。


カンボジアに限らず、海外に出かけて日本を振り返ってみると、いつも2つのことを考えます。

1つは日本人はもっと自国に誇りを持つべきだということです。

アジア各国で感じるのは、日本製品に対する絶対的な信頼感と、日本人に対する尊敬の念です。これは、私の親の世代に当たる方々が、戦後の高度成長期に必死に努力をし、自動車や家電製品などで信頼感を作り上げてくれたことによる大切な財産だと思います。

また、日本人の礼儀正しさや、ルールを守り、几帳面で、秩序ある行動をする国民性や、他人に対する思いやりといったことも尊敬につながっていると思います。これは、カンボジアだけではなく、タイ、ベトナム、台湾、でも同じことを感じましたし、バングラデシュでも日本人が最も好意的にみられていると聞きます。

国内メディアのアジアの報道が中国と韓国に偏っているためか、世界の中での日本のイメージをネガティブに捉えすぎているのです。

一方で、日本人はもっと貪欲になるべきだとも思います。

新興国に行って感じることは、必死に仕事にくらいつく人々の熱気です。観光地でお土産を売っている人たちは真剣勝負で観光客にぶつかってきます。彼らの生活はすべて自己責任。モノが売れないからと言って、人のせいにしている余裕などありません。自分の生活は自分で守る必死さが違います。

日本のようにある程度の規制も必要ですが、過剰な規制によって競争を阻害してしまっては、経済の活力は削がれます。海外に来ると競争を意識的に避けようとする日本の風潮に違和感を覚えるのです。

最近、マレーシアやシンガポールに移住する富裕層が話題になっています。その背景の1つに「機会の平等ではなく、結果の平等を重んじる」日本の現状が影響していると考えています。大きなリスクを取って、懸命に努力して、ビジネスで成功したにも関わらず、税率だけが上がる。多額の納税をしても、尊敬されることも無い国。貪欲に仕事をすることに尊敬よりも、妬まれたりひがまれたりする社会に愛想を尽かす人がいても不思議はありません。

最低限のセーフティネットは必要だと思いますが、結果の平等を重んじすぎて、「努力しないものが報われる」社会を作っていけば、いつか崩壊します。

海外から日本を見ると、文化、自然、人と、その素晴らしさに自国民として誇らしい気持ちになります。しかし、そんな魅力的な国であり続けるためには、今のままではまずいと危機感も覚えるのです。

「日本の常識は世界の非常識」となって、世界から取り残されないために、多面的な視点から世の中を捉える日本人がもっと増えて欲しい。今回もまたいつもと同じことを思ってしまいました。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年1月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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