オバマ大統領はうまく店を畳むことができるか

アゴラ編集部

まだ都知事選も終わってないのに気が早いかもしれないんだが、2016年11月8日には米国の大統領選挙が予定されています。米国大統領に三選はありません。自動的にオバマ大統領から次期大統領へバトンタッチすることになる。今年2014年11月には中間選挙が行われ、2期目の半分を過ぎたオバマ政権に対する評価も出るはず。中間選挙の結果は、民主党政権に大きな追い風となるか、それとも強烈な打撃を与えるのか、それは2年後の大統領選にどう影響するのか、世界中が注視しています。


オバマ大統領は、目玉政策である医療保険制度改革、いわゆる「オバマケア」がうまくいかず、これも政権と上下議会との「ネジレ」が原因の一つと言われています。予算が議会を通らないため、オバマケア自体は成立したものの、完全に執行できない状態になっている。中間選挙は、上下議会のネジレ状態を解消するのか、それともオバマ政権のさらなる足枷になるのか、このあたりも焦点になります。

さらに元CIA職員エドワード・スノーデン氏によって暴露された国家安全保障局(NSA)の情報収集活動への批判やシリア問題での「考え過ぎ」の外交政策などにより支持率が急落しつつある。一部メディアでは、すでに「死に体」という表現まで出る始末。オバマ後を見据えた動きがあちこちで出始めています。

Googleが民主党を見限った、と書いている表題ブログのような「手の平返し」もあるんだが、民主党の次の大統領候補者が誰か、早くも話題になっています。民主党政権のままなら、有力な候補はヒラリー・クリントン元国務長官、と言われている。しかし、クリントン氏は「死に体」などと言われているオバマ大統領に引きずられ、一蓮托生のような状態になることを恐れています。しかも彼女は1947年生まれ。2016年11月には69歳です。こう考えると、民主党にしても共和党にしても、まだパッとした大統領候補がいません。バラク・オバマが彗星の如く登場したように、予備選挙の過程で新鮮で魅力的な候補が現れるんでしょうか。

ワシントン現地時間で1月28日の夜(日本は29日午前)にオバマ大統領が一般教書演説をします。金融経済や景気、雇用などでは大きな失点はないはず。米国は今、アジアを含めて世界中に展開してきたプレゼンスを撤収する壮大な「店仕舞い」の真っ最中なんだが、どんなに政治的手腕が長けていても国家の後退期に人気の出る政治家はいません。ネガティブな印象を回避しつつ大統領選までうまく国民の興味を引っ張り続け、民主党の次期政権へ引き継ぐというのがオバマ大統領に与えられた当面の役わりのようです。

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米グーグルが米共和党に接近。


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アゴラ編集部:石田 雅彦