歯車の噛み合わないソチ五輪の暫定結果

アゴラ編集部

ソチ五輪が始まって数日が経ちました。ようやく12日になってスノーボードの男子ハーフパイプで平野歩夢選手が銀、平岡卓選手が銅メダルを取り、これが日本代表として初のメダルになります。平野選手は代表最年少の15歳、平岡選手は18歳。たいしたもんです。メダルが期待されたジャンプ女性ノーマルヒルの高梨沙羅選手は惜しくも4位でメダルには届かなかったものの、ヨーロッパの「大女」相手に初の五輪舞台で堂々たる戦いを見せてくれました。高梨選手は17歳。よく頑張った。


しかし、世代交代が著しいのか、日本代表の不振ぶりがここにきて目立ってきています。フィギュアスケート団体はメダルに届かず、日本の「お家芸」とも言える男子スピードスケート短距離は、オランダ勢に完敗でした。ジャンプ男子ノーマルヒルは、葛西紀明選手の8位が最高。もちろん、2月23日まで続く大会は始まったばかりとも言える。各国のメダル数も12日現在、ノルウェーが金4銀3銅4で11、カナダが金4銀3銅2で9、オランダが金3銀2銅3で8、以下、ドイツが4、米国が7、スイスが2、ロシアが7、と続きます。日本代表で残り競技でメダルが期待されているのは、男女フィギュア、ジャンプ男子ラージヒル、ノルディック複合などです。

十代の若い選手の活躍が目立つものの、ベテラン勢としてはメダルゼロの状態で彼らに競技させたのは実にまずかったと言わざるを得ません。若いからプレッシャーには無縁、なんて言えません。彼らの本番前に一つでもメダルを取っておいて欲しかった。日本選手と代表団、どうも今ひとつ歯車が噛み合っていないんじゃないでしょうか。

当然ながら選手たちは全力を尽くしているわけで、どうも五輪強化のマネジメントや戦略戦術などのオペレーションのほうでヘタをうっている、という感じがします。JOCの強化本部長は橋本聖子氏なんだが、ソチ五輪対応時は柔道出身の上村春樹氏だった。2013年6月末に間に一人おいて本部長が変わったんだが、例の全日本柔道連盟問題で上村氏の周辺は大揉めだった。あんなんで強化策にまで目配りができていたか大いに疑問です。橋下氏が強化本部長に就任してから、半年も本部会が開かれていなかったのも大問題。また、ネット野次馬の我々も含めたメディアの過度な報道が、選手たちに余計なプレッシャーを与えているのかもしれません。

女子モーグルフリースタイルの上村愛子選手は、採点の流行にあえて抗した結果の4位でした。あれは仕方ないとしても、スピードスケート男子ではオランダ勢の伸長ぶりはわかっていたはず。しかし、それに手をこまねいて何も対策を立てられなかった、ということが惨敗の背景にあるような気がします。女子カーリングの主力選手がインフルエンザで隔離されるなど、不運続きでもある日本代表なんだが、あれにしても自己管理ではあるものの、選手団の健康管理にも問題があったと思わざるを得ない。いろいろな逆境にめげず、選手たちのこれからの競技に期待したいもんです。

弁護士吉成安友のブログ
ついにメダル!


Mathematicians calculate that there are 177,147 ways to knot a tie
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ネクタイしてますか。当方はめったにネクタイはしません。アゴラの人たちもほとんどそんな感じ。スーツにネクタイ、というのは、よほどのことがないとしませんね。この記事によれば、スウェーデンのストックホルムにある王立工科大学(the KTH Royal Institute of Technology)の数学研究者が、ネクタイの結び方を数えたらしい。これまで考えられていた種類よりはるかに多い177,147通りの結び方があるそうです。うーん、個人的には二通りくらいしか結べませんね。いや、プレーンノットはともかく、ウインザーノットくらいは結べると思います、たぶん。

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確かにアレって処理に困ります。クルクル丸まってることが多いんで、変なところで折り曲がったりしてサイフを膨らませる。単に捨てたらマズイんじゃないかと思って取っておいている人も多いはず。このブログによれば、買い物とカードの支払い金額が合っていれば必要ない、とのこと。しかし、単に捨てるんじゃなく破いて判読不能状態にしておいたほうが良さそうです。

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伝説のゴーストライターはたくさんいます。しかし、オモテには出てきません。たとえば、矢沢永吉の『成り上がり』は糸井重里が編集構成したんだが「おそらく」書いたのも糸井重里だっただろう、と言われています。しかし、裏方は黙して語らない。それが「プロ」です。政治家の著作は、ほとんどゴーストライターが書いている。いずれにせよ、著名人の著作の「奥付」とかスタッフクレジット、あとがきなんかをジックリ見ていくとおもしろい。あとがきにワザワザ「○○氏に書いてもらって良かった」みたいなことがあったりして笑えます。クレジットに、編集構成、とあったら、ほぼそれはゴーストライター。あと、タレントの松本伊代が自著の出版に際し、取材記者から「どんな内容なんですか」と問われて「あたしもまだ読んでないんです」と答えたのも有名な話です。

Watch out, Roomba – Dyson is serious about robots for home
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英国の掃除機メーカー、ダイソンが、ルンバのようなロボット掃除機を本気になって開発している、という記事です。ダイソン製のものは、視覚センサーで周囲の状態を「理解」するらしい。今のロボット掃除機市場は、iRobot社とLGに支配され、日本メーカーの入る余地はありません。ダイソンまで進出してきたら、もうお手上げ。日本はこうした家電から撤退状態です。


アゴラ編集部:石田 雅彦