新興国不動産投資は、フィリピン、カンボジア、そしてバングラへ --- 内藤 忍

アゴラ

昨日はフォーランド社主催のフィリピン投資セミナーでした。東京国際フォーラムに100名以上の方にお集まりいただき、追加の椅子が出るほどの大盛況。フィリピン不動産への関心の高さを感じました。

新興国の不動産投資として、自分自身でも現地を視察し、投資しても良いと考えているのは、今のところマレーシア、タイ、フィリピン、カンボジアの4か国です。インドネシア、ベトナム、ミャンマー、中国など日本人が個人で100%の所有権を取れない国は、国としての魅力があったとしても、リスクの観点から排除しています。


その4か国の中で、1人当たりGDPを比較すると、フィリピンは3000ドルで、1万ドルレベルのマレーシアの3分の1程度になります。カンボジアは、1000ドルですからマレーシアの10分の1です。同じ新興国と言っても、発展段階にかなりの差があることがわかります。

マレーシアには今年から外国人の投資規制が入り、最低投資金額が100万マレーシアリンギ(約3100万円)となりました。1つの新興国にこれだけのまとまったお金を投資できる人は、限られてきます。

ところが、フィリピンは物件によっては500万円以下でも投資できるコンドミニアムがあり、日本の投資家がマレーシアからフィリピンにシフトする動きもみられるようです。

昨日のセミナーでも、日本ではあまり紹介されていない物件をいくつか見ることができましたが、400万円を切るような新築物件もありました。ローカル向けの賃貸物件ですから、首都のど真ん中という立地ではありませんが、旺盛な住宅需要を背景に、賃貸ニーズに対応した物件です。

フィリピンに関しては、希望者の方が多ければ、昨年に続き、2回目のスタディ・ツアーを企画しようと思います(ご興味ある方は、資産デザイン研究所のお問い合わせフォームから、ご連絡ください。情報をお知らせします)。

円安の進行と、世界的な不動産価格の高騰によって、日本人の海外不動産投資も新しいフェーズに入りつつあるようです。

最初に挙げた、新興4か国以外にも、スリランカ、バングラデシュなど、アジアには興味を持っている国がまだあります。

特に、バングラデシュに関しては、信頼できる現地の方とのネットワークが出来そうなので、今年、視察に行ってみるつもりです。「資産デザイン研究所メール」でも、情報提供していきたいと思います。

このように、投資のフロンティアが短期間で急速に広がってきています。最新の情報を常にアップデートしていくことと、信頼できる人と付き合うこと、、そして迅速な行動と意思決定が、成功ファクターとして益々大切になっていきます。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年2月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。