「常温核融合」は実現可能なのか

2014年02月17日 14:01

「夢のエネルギー」というのはいろいろあります。一種の「永久機関」など、古今東西で錬金術めいた技術が現れては消えていきました。「常温核融合」もその一つでしょう。この技術はずっと不可能、とされてきた。しかし、我々が享受している太陽のエネルギー源は「核融合反応」によるものです。

太陽では、水素原子4つとヘリウム原子1つで核融合が起きています。これとほぼ同じ反応を地球上で行い、エネルギー源にできないか、というのは20世紀初頭からの人類の「夢」でした。原子力発電所では「核分裂」です。こっちには、制御が難しく高放射性廃棄物が出る、というデメリットがある。


一方、核融合が実現すれば、核分裂よりも比較的クリーンで安全なエネルギーになると考えられています。日本でも北大や京大、名古屋大、広島大などで常温核融合の研究が進められ、現在では独法の自然科学研究機構の中にある核融合科学研究所が中心になって共同研究が行われています。ただ、ここんところ目立った成果は上げていません。依然として「眉唾もの」という批判もあります。

表題の記事では、米国カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所にある世界最大級のレーザー核融合実験施設「NIF(National Ignition Facility)」が、エネルギーの差し引きで初めてプラスに転じた、と報じています。「自己加熱」という現象により、投じられた初期エネルギーの10倍以上のエネルギーを取り出すことに成功したらしい。これが成果を報じたプレスリリースです。あらかじめ学会誌や『nature』などへ出し、2月12日になって正式発表したようです。

重水素と三重水素にレーザー照射をし、核融合を誘発する、ということなんだが、照射形をラグビーの球状にしたら成功した、ということです。もちろん、これは実用化にはほど遠い成果です。これにより「連鎖」的な反応を引き起こすステップへの準備にやっと目処がついた、という程度の段階なんだが、ひょっとすると数十年後には地球上に「太陽」を作り出すことが可能になっているかもしれません。

POPULAR SCIENCE
National Ignition Facility Announces Record Amount Of Fusion Energy


各地で記録的大雪 ~賞賛されるパン屋と非難轟々のコンビニ。スローガンは「マチは放っとけステーション」なのか?w~
素浪人♪の日々不穏
今回の雪害については、各地でいろいろな話題が出ているようです。これもその一つ。渋滞で動かないトラックからパンが配られたらしい。一方、一部のコンビニの対応が批判されています。旅客機から撮影したと思われるツイッターの画像投稿では、甲府盆地が雪で埋もれている様子がよくわかる。週末に降った雪は、7日のものと比べてもズッシリ水分を含んで重い。山梨などでは家屋の屋根が重みで潰れたりしています。当方も近所の雪かきをしたんだが、前の雪より疲れました。今はあちこちが筋肉痛です。

Military-style guerrilla raid on Silicon Valley power substation puzzles Feds
NATURAL NEWS
2013年4月に米国カリフォルニア州のサンノゼで、送電線への「テロ攻撃」と思われる銃撃事件が起きました。なに者かが光通信回路を切断し、ライフルによる狙撃で送電設備が破壊され、シリコンバレーが停電になった、というもの。専門家は、こうした攻撃がより広範囲で起きれば、大規模な停電を引き起こすことが可能、と言っています。ボストンマラソンでの爆破テロとの関連も疑われ、本格的なテロ攻撃の予行演習だった、という予測もあるようです。これは対岸の火事ではありません。送電網などのエネルギーインフラは、一種の「性善説」で設置されている。山間にある送電塔なども、やる気になれば容易に倒壊できるらしい。そういえば、太平洋戦争時に日本が飛ばした「風船爆弾」が偏西風に乗って米国へたどり着き、ワシントン州のプルトニウム製造工場の送電設備を破壊した、というのはあまり知られていない事実です。これにより、原爆製造が若干だが遅れた、という説もある。インフラ攻撃は有効のようです。

U.S., Japan eye gap over agriculture, autos at trade talks
BUSINESS INSIDER
TPP交渉が一つのヤマ場を迎えているようです。この記事ではロイターのものを元に、甘利経産相がワシントンで米国通商代表と会談し、来週22日からシンガポールで予定されているTPPパートナーシップでの包括的合意へ努力することを確認し合った、と書いていて、とりわけ自動車と農産物での調整が必要になるだろう、と予測しています。米国では自国の自動車産業がようやく息を吹き返してきたばかりなんだが、TPPにより再び危機に瀕するんじゃないか、という危惧があるようです。

世界初の「保険付き」ビットコイン保管サービスが登場
Gigazine
ビットコインについては、アゴラでも大石哲之氏の論考に詳しいんだが、国家統制の「貨幣」へのアンチテーゼかなどといろいろ言われています。発行上限が決まっているため、最初に作ったり先行した利用者が圧倒的に有利。バーチャルで実態のないマネーなので、ビットコインの管理も重要です。バーチャルマネーに限らず、セキュアについては、古今東西、ずっと守る側と攻める側のイタチごっこが続いています。この保管サービスも安全性はいずれ破られてしまうんでしょうか。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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