ニューヨーカーに愛される寿司の名店、15イースト --- 安田 佐和子

アゴラ

食通ニューヨーカーの間でお馴染みの寿司レストランといえばこちら、15イースト(15 East)。その名の通り、ユニオン・スクエアの西側を走る15丁目に佇んでいます。

無駄のないアンビアンスは、NYのミニマリズムと日本のシンプリシティが融合し大人の目を楽しませる。目の前に恭しく差し出される一品は、日本人職人マサさんの匠の技が冴えわたり光る包丁に劣らない輝きを放つ。食材のほとんどを日本から直輸入するだけあって、口に入れた味わいの繊細さとハッとする透明感には頭が下がります。

夫の誕生日に選んだ夜は、足を運んで事前にお願いしただけに数少ないカウンター席に座ることができました。20分余りの待ち時間に乾杯したキリっと爽快ピニョ・グリージオは、店員さんの粋な計らいでサービスにして下さったんですよね。通された席はマサさんの目の前で職人技を堪能でき、隣に座っていた白人とタイ系アメリカ人の奥さま、そのお母さまとの寿司談話も心地良く、ニューヨーカ—に愛されてやまないのも納得です。お任せで400ドル(4万円)を超えるお値段でしたが、2014年にミシュランひとつ星を勝ち取った名店でたま~の贅沢にお腹も心も大満足でした。

北海道産のイクラとウニ、愛のハーモニー。

15-1

トロ、ほんのり甘くとろ~りした舌触り。

15-8

青もの、引き締まった身の弾力感が絶妙。

15-10

スペイン産の大タコ、噛んだ後にじんわ~り広がる豊潤さに陶然。

15-3


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2014年2月18日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。