六本木で「オフィーリア」二題を楽しむ

2014年02月20日 23:09

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以前のエントリーで紹介した「テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢」が、4月6日まで東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開かれています。この展覧会の見どころはたくさんあるんだが、個人的にはジョン・エヴァレット・ミレイが22歳の時に描いた『オフィーリア』です。「オフィーリア」とは、シェークスピアの戯曲『ハムレット』の中に出てくる美女で、ハムレットの恋人です。


この物語、狂人めいた登場人物が多く、彼女もハムレットに父親を殺されたせいで、いつしかおかしな言動を始める。やがて野原で花を摘んだりするうち、川に落ちて死んでしまいます。父親の亡霊を見た、というハムレット自身、被害妄想の気質がありそうだし、息子に疑われた母親もどこかおかしくなっていく。

「オフィーリア」という悲劇的人物は、ドラクロワやクールベ、ルドンなど、古今東西の画家が画題にしてきたんだが、もっとも有名なのはこのミレイの作品でしょう。後に同じラファエル前派の画家ロセッティの妻となったエリザベス・シッダルをモデルにし、実際に骨董品店で買った古い衣装を着て水を張ったバスタブの中に横たわってもらったらしい。周囲の風景は英国サリー州の川の河畔で、バスタブのモデルと無理やり合成させたのでパースなどに不自然さがあり、それがまた不思議な魅力をかもし出しています。

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また同展覧会では、この『オフィーリア』をモチーフにした映像作品も上映されています。こちらは2月25日(火曜日)までの期間限定。靴のデザイナーとして有名なミハラヤスヒロ氏とファッションフォトグラファー、パオロ・ロベルシ氏とのコラボレーション作品。実物女性モデルや象徴的な各種の草花をスタジオで撮影したらしいんだが、音響と頭上から投影される蝶々や雨粒が作品と観る側の空間を一体化させています。4分半ほどの短編。ちょっとした異次元体験になって楽しい。こちらもぜひ観てもらいたい作品です。

会期:2014年1月25日(土)から4月6日(日)。※会期中無休。開館時間:午前10時から午後8時。※1、2月の火曜日は午後5時まで。いずれも入館は閉館の30分前まで。会場:森アーツセンターギャラリー(〒106-6150 港区六本木6-10-1 森タワー52F)。当日券:一般1500円、大学・高校生1200円、4歳から中学生500円(会期中)。※「ザ・ビューティフル」展(三菱一号館美術館)と相互割引を実施(一般、大学・高校生の当日料金から200円引き)。主催:テート美術館、朝日新聞社、森アーツセンター。

美術館めぐり
ラファエル前派展

※展覧会場内の写真は、主催者から特別の許可を得て撮影しました。


東京大空襲・戦災資料センター、常設展示として東京大空襲の被災地図と証言映像アーカイブを公開へ
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当方の父方の実家が品川にあり、父親は東京大空襲を体験しています。B29は、その第一波が丸く円を描くように焼夷弾をバラ撒き、その後、継続編隊が円の真ん中へ集中して爆撃するらしい。最初の爆撃で炎から逃れようと真ん中へ集まった市民を焼き殺す、という算段です。父親は祖母を背負って逃げていたんだが、なぜか第一波の焼夷弾のほうへ向かったので助かった、と言っていました。そうした体験をすれば、戦争がいったいどんなものか、身をもって知っているでしょう。今の我々にとっては非現実的な体験なんだが、これらの現実をなんとか後世に伝えていきたいものです。

Lutz or Flutz? The Tricky Physics of Figure Skating
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今までで一番カッコいい! 完成度の高い「iWatch」のコンセプト動画
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プロダクトデザイナーのトッド・ハミルトン氏が、アップルの「iWatch」はこうなるのではという想像を紹介している記事です。いろいろなウワサはあるんだが、いったいどんなものか、まだわかりません。こんなふうになるのかもしれないし、まったく違うものかもしれない。実際に出てきたら、ビックリするのかガッカリするのか、どちらなんでしょう。個人的にはどうやって腕に巻くのか、そのあたりの感触が重要なような気がします。単なる固い輪っかなら使わないと思う。腕にフィットするチタン製なら最高です。

Here’s What’s Happening In Ukraine And Why It Matters
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ウクライナが大変なことになっているんだが、日本から遠国、ということもあり、どうして混乱しているのか、ちょっとわかりにくいところがあります。この記事では、その直接の要因が天然ガスというエネルギー資源の争奪戦にある、と解説。ロシアとEUの綱引きが、国内を二分した争いにつながっているらしい。一説によれば、シリア問題でロシアに劣勢の米国が、ウクライナの反政府勢力を裏で操っている、という話もあるんだが、ありがちな陰謀論かもしれません。ただ、反政府勢力は、ネオナチ的な右翼が主導している、という話もあり、また、もしシリアのような内戦状態になれば、ロシアが軍事介入してくるのは必至でしょう。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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