犯罪者があなたを狙っている

アゴラ編集部

大阪で暴力団員を装って「あなたに対する復讐を依頼されたが金を払えば止めてやる」とか「犯罪組織から守ってやる」などと若い女性に接近し、強姦強盗などを繰り返していた49歳の会社員の男が3月3日に逮捕されました。被害者は27人以上とも言われ、告訴されただけで146回も犯行を繰り返していたらしい。被害者の若い女性たちに限らず、人間というのは「脅し」に弱いものです。


「振り込め詐欺」とも「オレオレ詐欺」とも言われる「特殊詐欺」の被害額が、今年もどんどん増加しています。各都道府県では、過去最高となった昨年を上回るペースで増え続けているらしい。2013年の被害額は487億円。金融機関の「水際作戦」が奏功したのか、金を振り込ませる犯行の手口は減っているんだが、直接、金を受け取りに来るように変化しつつあります。さらに、いったん顔を合わせると高齢者を脅しすかし、強迫的に金を強奪する乱暴な手口も出てきているようです。

大阪の連続強姦強盗犯も凶悪化する詐欺に遭う高齢者も、家族へ危害を加える、というのが最も弱い部分「殺し文句」だったようなんだが、犯罪者はそのあたりを突いてきます。相手が弱者だとわかれば、かさにかかって脅迫してくる。これは神奈川県警の振り込め詐欺への注意喚起webページ。留守電などで防御する、というのが効果的です。しかし、犯行グループも狡猾で通販などから流出した名簿などを手がかりに、高齢者の中でも「気の弱そうな」被害者をチェックしてしているらしい。大阪の連続強姦強盗犯が、街中などで押しに弱そうな女性を物色していたのと似ています。

もちろん、絶対的に詐欺をするほう、騙すほうが悪いんだが、世の中にはいろいろな人がいます。お人好しのあまり、ついつい相手を信じてしまう人や強く言われると断れない人もいるでしょう。そうした被害者を見つけ出すことに、犯罪者はエネルギーのほとんどを費やしているわけです。電話やネット、通販といった「便利なツール」が、膨大な不特定多数の中からターゲットを探すために使われている。

さらに、最近では金を直接受け取るための「受け子」も犯人グループにダマされ、利用されるケースが増えています。そうした「被害者」の「受け子」のための専門弁護士事務所まである。「欺されるほうが悪い」という風潮もあり、犯罪意識が希薄な犯人もいます。いずれにせよ、脅迫や詐欺にあったら、犯罪者の脅しに屈せず自分だけでなんとかしようとせず、まず信頼できる身近な人や警察に相談しましょう。

警察庁
振り込め詐欺被害者が現金等を送付した住所の公表について


アパレル業界で久しぶりのヒットCM(ローリーズファーム)時代の価値感は、格好いいからコンフォートへ、Cool!からLike!へ移行し始めたんだろう。
坂井直樹のデザインの深読み
なるほどお、コンフォート、Likeかあ。SNSっすなあ。共感、と言い換えてもいい。格好良かったりクールだったりもいいんだが、時代は暖かみを求めている、というわけです。このブログで紹介されているCMの「黒島結菜」ちゃん、なかなか理知的なんだが冷たさは感じませんね。身近な快適さといっても距離感があってはいけません。しかし、宮崎あおいも何か色が着いちゃって、このCMのころとはちょっと距離感ができたような気もします。

1.5 million ATMs will still run Windows XP when support ends in April
BGR
WindowsXPのサポートが4月に終了するんだが、世界中には依然として同OS依存に取り残されたままのキャッシュディスペンサー、いわゆるATMが150万台もある、という記事です。英国のメインバンクの場合、すべてを新しいシステムに切り替えるのには100億円規模のコストがかかるらしい。こうして新陳代謝と設備投資が進み、ソフト屋とサーバー屋だけが儲かる、というわけです。仕方ないことなんでしょう。

グーグル、軍事用ロボットメーカーを買収
WIRED.JP
Boston Dynamic社のロボット、といえば、日本で生まれたホンダのASIMOとかソニーのAIBOなんかとは、もうまったく別次元のマシンです。たとえば、この「BigDog」なんてかなり怖い。こっちのギャロップで突進する「WildCat」はネコというより猛牛です。人間型のヒューマノイドでは日本がまだ優位、と思いきや、この「ATLAS」なんて、もうちょっとで映画『ターミネーター』の世界。ヤバいぜ、日本。Googleは将来の「タイレル社(By映画『ブレードランナー』)」を目指しているんでしょうか。

スタートアップ企業が最初に採用すべきWebディレクターの選び方
レールを外れてもまだ生きる – 派遣OLブログ
昨今どんな企業にも広報や宣伝、総務あたりにweb担当がいます。上司から命じられ、大急ぎで本屋に駆け込んでにわか仕込みの知識を詰めこんだ、なんて経験がある人もいるはず。しかし、どんな人でもネット上のやり取りに長けているわけじゃない。このブログでは、適材適所でどんな人がいいか、考えています。こうした人材なら部署を問わず、優秀なんじゃないでしょうか。


アゴラ編集部:石田 雅彦