新しい「腕時計」は我々の生活を変えるか

アゴラ編集部

腕時計をしなくなってどれくらいたつでしょうか。当方の場合、携帯電話を持つようになって、すぐに腕時計を外してしまいました。もともと金属アレルギーなところがあり、チタン製じゃないとダメだったりしたんだが、トイレで手洗いする際にもいちいち着脱しなきゃならず、面倒なシロモノだな、と思っていたからです。

この腕時計、意外に歴史が浅く、せいぜい200年くらいしかありません。確かにあの大きさに時計機能を詰めこむのは、金属加工技術が稚拙な時代には大変だったでしょう。


手首の甲、もしくは裏に貼り付いた時計が腕時計です。人間の身体で、自分の目で常に視認できる部位は限られている。自然に手首に巻き付ける時計ができたんでしょう。ドイツの砲兵がいちいち懐中時計を出し入れする面倒を嫌がり、懐中時計を腕につけたらどうか、と発案したのが最初らしい。

時計の歴史は小型化の歴史でもある。腕時計以前は腕につけない「懐中時計」の時代が続きます。それ以前は機械式の置き時計か壁掛け時計。機械式時計の発祥と進化発展には、時間通りに宗教儀式を行う必要があったキリスト教の修道僧が関わっているそうです。

しかし、当方のように、スマホのような携帯端末を持ち歩くようになると、単に時刻を知るためだけの機械を身につけることはしなくなります。いわゆる「アベノミクス」では高価な時計「しか」売れていない、などと揶揄されているんだが、他人に見せびらかす装飾品かコレクションの類になっているわけ。すでに腕時計は「オワコン」でした。

どうやら、そんな腕時計の復権が始まりそうです。Googleは3月18日、LGやMotorolaと組んで「Android Wear」なるスマートウォッチ用のウェアラブルプラットフォームを発表しました。Androidデベロッパーがこれを搭載したガジェットを作ると、多種多様なスマートウォッチが売り出され始めるでしょう。

gizmag
Google unveils the Android Wear platform: Google Now on your wrist


プロフィール書き換えます……THE ALFEE、明治学院大学を名誉卒業
RBBTODAY
この大学、白金の八芳園の裏手にあるんだが、キリスト教系のためかイメージだけはやたらにいいですね。だいたい私立大学には、不思議とキリスト教系が多い。ICUがダグラス・マッカーサーの肝いりで作られたのは有名な話なんだが、「黒子のバスケ騒動」の上智大学はカトリック系イエズス会の学校です。いわゆる「MARCH」の二つはアーメン系。「関関同立」にいたっては半分がそう。で、アルフィー(THE ALFEE)という音楽グループ。ヒット曲は懐メロ化が著しいのに、なぜか根強いファンがいて息の長いアーティストです。所属事務所が、タモリのいる田辺エージェンシー系、というのも大きいんでしょう。グループ名からして事務所の影響が強く「作られた」アーティスト、という感じ。当方も『メリーアン』(古いね)のころに六本木のフランスベッド近くの音楽スタジオで取材したことがあるんだが、バーニングが背後にいたからか、業界総出で売り出そう、といった動きがあったのを覚えています。もちろん、無理やりやったって売れないものは売れないのが業界。THE ALFEEも本当に実力があるんでしょう。

2014年F1への失望がハッキリする2013年との比較【動画】
clicccar
相変わらずレギュレーションでドタバタ劇を続けているF1なんだが、規則が変わればマシンも変わります。モータースポーツ、特にF1はヨーロッパの金持ちや貴族の道楽だった。FIAという団体は、結局はヨーロッパ貴族のメシの種なわけで、IOCも含めた様々な国際的スポーツ団体と同じです。そこには大切な大切な利権があります。五輪開催地の決定も利権です。で、ターボ規制は露骨なホンダ潰しだった。ヨーロッパ貴族にとってみれば、極東からぽっと出のメーカーが破竹の快進撃を続けることを看過できなかった、というわけです。コロコロとレギュレーションを変えるのも、自分たちの権威や影響力を保持し続けるためにほかならない。コンストラクターも同じ穴の狢で、まさに「デキレース」を続けている。ファンはいい面の皮です。

「ネットの匿名性を否定しているわけではない」 ソニーOB辻野氏がツイッターで弁明
キャリコネ
Twitter上で自分へ批判してきた匿名投稿者を暴き、ネット上へさらして話題になっているのが元ソニーの辻野晃一郎氏です。辻野氏はソニー時代、アップルの「iTunes」に対抗するために作ったソニー独自のアプリ「コネクトプロジェクト」の社内カンパニーのトップでした。しかし、昨今のソニー戦略の例に漏れず「プロジェクト」は大失敗。辻野氏は2006年に「コネクトプロジェクト」を放り出すかのようにして同社を退社。こうした辻野氏に対し、Twitter上の「匿名氏」が批判し、辻野氏が反撃。どこでどう調べたのか、匿名氏がソニーの現役社員であることを自分のTwitterで公表してしまった、というわけです。ただし、Twitterの使用約款には、Twitter上で個人情報を一方的に公表するのは禁じられている。この記事では、辻野氏がTwitterなどのネットの匿名性は尊重する、という反省の「つぶやき」を紹介しています。で、記事の終わりのほうに、アゴラ研究所所長の池田信夫のコメントが引用されているので、興味ある方はぜひ読んでみてください。

ソニー、PS4に接続するヘッドマウントディスプレイ「Project Morpheus」を公開 首をふると画面も追従
INTERMEZZO
そんなソニーなんだが、PS4が快調のようでご同慶の至りです。そのPS4に接続するガジェットを発表したらしい。ヘッドマウントディスプレイ「Project Morpheus」という名前。あれ、なんとかプロジェクト。どこかで聴いたような。しかし、PS4にしてもこのガジェットにしても、性能を十二分に引き出すゲームソフトのほうがあるのかどうか心配です。くれぐれも、なんとかプロジェクトの二の舞にならないように祈っております。


アゴラ編集部:石田 雅彦