仕事の成果が出ない原因を知るための「5つのチェックリスト」 --- 内藤 忍

2014年03月24日 23:17

資産デザイン研究所が、提供しているサービスの1つに、パーソナル・コンサルティングがあります。1年間で50名以上の方にご利用頂いているサービスですが、資産運用だけではなく、キャリアやパーソナルブランディングに関する相談も増えています。


資産運用と同様、これらの問題についてもロジカルなアプローチで自分の問題を明確化することがまず重要です。キャリアやパーソナル・ブランディングの問題とは、突き詰めれば、いかにバリューのある仕事を提供できるかに行き着きます。

安宅和人さんの著作「イシューからはじめよ」には、バリューのある仕事の条件として「イシュー度」が高く、それに対する「解の質」も高いことが挙げられています。

「イシュー度」とは、自分がおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さのことです。そして「解の質」とは、そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合いと説明されています。

つまり、良い仕事をしたいと思ったら、多くの人が本当に困っている問題を見つけ、それに対するソリューション(解決策)を提示することが必要になるのです。だから、もし新しいビジネスを始めようと思ったら、それは社会が本当に必要としているものか、そして自分はその問題に明確な解決案を持っているかを自問することです。

金融の世界で言えば、高い手数料を払ってセールスされる取引方法に困っていた個人投資家の問題解決として、低コストでいつでも取引できるネット証券が誕生しました。また、高くてわかりにくい保険商品に対する問題解決として、シンプルで低コストなネット生命が生まれた訳です。

しかし、ビジネスにおいては、それだけでは勝てないというのも現実です。せっかく、優れたイシューを見つけ、それに対するソリューションを考え出したとしても、多くのアイディアはすぐに他社に真似されてしまうからです。

これは個人レベルでの仕事でも同じです。せっかく、価値のある仕事ができる状態になったとしても、ライバルも同じソリューションを提供してくれば、差別化することが難しくなるからです。

同じ品質にしか見えない商品・サービスで競合と戦う場合、どうしたら良いのか?2つの方法があると思います。

1つは、価格を下げることです。ライバルが10万円で提供しているなら、9万円で提供する。牛丼チェーン3社が繰り広げている価格競争は、商品に差を感じない消費者に対して、価格で顧客獲得をしようとしている典型的な例と言えます(個人的には吉野家の牛丼は「別物」だと思っていますが・・・)。

しかし、価格競争は、利益を削り、ビジネスの安定性を削いでいきます。競争が激しい差別化の効かないエリアで価格だけで競争しようとするのは、レッドオーシャン戦略と言われる報われない結果になることが多いのです。

そこで、考えられるがの、価格ではなくスピードをアップさせることです。ライバルが3日かかる仕事なら、2日で完成させる。同じ仕事であれば、早く結果を出してほしいというのは誰でもが思うことだからです。

スピード競争で重要なのは、徹夜して根性で早く作るのではなく、プロセスを改善し、根本的にやり方を変えることで、時間短縮を図ることです。無理をしてスピードを追求してもいつかは品質低下や事故につながるからです。

もし、仕事が思うようにできないと思っている人がいたら、次の5つのチェックをしてみましょう。

世の中に問題解決を望んている人がたくさんいる仕事か?
それに対して自分は、明快なソリューションを提供できる仕事をしているか?
ライバルがどんどん参入してくるレッドオーシャンで仕事をしていないか?
安易な価格競争に巻き込まれて、品質低下を招く悪循環になっていないか?
スピードで勝負するプロセスを考え、時間による価値提供を提供できているか?

人より良い仕事をしたいと思ったら、まずバリューのある仕事をする。それは「イシュー度」と「解の質」によって決まる。しかし、同じバリューを提供するライバルが現れたら、価格競争ではなくプロセスの改善によるスピード競争を考える。

ロジカルに考えれば、自分の問題点がクリアに見えてくるはずです。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年3月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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