江戸城内にあった「紅葉山東照宮」とは

2014年03月27日 11:10

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東京、両国にある「江戸東京博物館」でGW後まで開かれている「大江戸と洛中~アジアの中の都市景観~」展を見に行ってきました。これは、江戸時代の大都市「江戸」の街をアジア的視座から俯瞰的に眺める、というもの。

中国の街作りは、城郭として防衛的な側面や易学や風水などの宗教的な意味、また施政者の霊廟や祭祀としての機能を持っていたようです。律令制などを中国から移入した日本では、東西南北の四神信仰に基づく大路や洛水の意味のある鴨川などの風水的な見地から、京都という街が建造されたことはよく知られています。


ただ、京都はアジア的な都市作りからいうと、やや異質な面があるようで、この企画展示でもそのあたりの説明から入っています。むしろ江戸のほうが、中国の古来からの都市作りに比較的忠実に作られた節がある。

たとえば、中国的「都城」には、施政者の祖先を祭る霊廟や祭祀場があるんだが、京都にはなぜかそれがなく江戸にはあります。かつて江戸城にあった「紅葉山東照宮」です。天皇遷都により打ち壊され、今は「紅葉山東照宮」はない。2013年10月に「紅葉山東照宮」の遺物である「御簾」が、岡山県津山市の郷土博物館で発見され、ちょっとした話題になりました。

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「紅葉山東照宮」のご神体の前にかけられていた「御簾」。1736(亨保21年)に当時の美作、現在の岡山県津山市へ伝来したらしい。両房はおそらくヤクの毛であろう。

「紅葉山東照宮」は明治維新後になくなってしまったんだが、こうした遺物が各地に散逸している可能性があります。たとえば、徳川家に縁の深い静岡県の駿府公園内に、最近になって造園された「紅葉山庭園」があり、この名前はかつて駿府城内にあった「紅葉山文庫」からつけられたそうです。「徳川記念財団」の説明によると、徳川家の図書館である「紅葉山文庫」は、江戸城内の「紅葉山東照宮」にあり、維新後に駿府へ移設、その後、なくなってしまったらしい。

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今はない「紅葉山東照宮」は、江戸城内の本丸と西の丸の間にあった。現在は皇居内であり、一般の立ち入り禁止区域。

また、神奈川県横浜市にある曹洞宗の寺、禅林寺(ぜんりんじ)を再興した幕臣、伊丹氏が江戸城内「紅葉山東照宮」の仕事をしていた関係で、禅林寺に徳川家康(東照大権現)の御神影が下賜された、という話もあります。こうした寺などに「紅葉山東照宮」の遺物が残っている可能性もあるかもしれません。

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高松城下図屏風

2013年に20周年を迎えた同博物館は、これまでいろいろな記念企画展が開かれてきました。今回の「大江戸と洛中」展は、その最後を飾るものだそうです。そのため、貴重な秘蔵の甲冑を一気に五つも展示していたり、城下町を持つ全国の地元博物館から江戸時代の都市絵図を借りてきて、それが一堂に会していたりします。東京の前身である江戸という街を、見直すいい機会になるかもしれません。

大江戸と洛中~アジアの中の都市景観~
会期:2014(平成26)年5月11日(日)まで。
会場:江戸東京博物館 1階展示室 (東京都墨田区横網1-4-1)・JR 総武線「両国」駅西口、徒歩3分・都営地下鉄大江戸線「両国駅(江戸東京博物館前)」A4出口、徒歩1分・都バス:錦27・両28・門33・墨38系統・墨田区内循環バス「すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん(南部ルート)」「都営両国駅前(江戸東京博物館前)」下車、徒歩3分。
開館時間:午前9時30分~午後5時30分(土曜日は午後7時30分まで)*入館は閉館の30分前まで。
休館日:5月7日および毎週月曜日(ただし、4月28日・5月5日は開館)。
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団、東京都江戸東京博物館、読売新聞社。

※写真は、江戸東京博物館の特別の許可をいただいて撮影しました。トップ画像の甲冑は、11代将軍の徳川家斉の7男で紀伊徳川家を相続した徳川斉順のもの。江戸東京博物館は、藩主クラスの甲冑しか購入しないそうです。

フクヘン。
「大江戸と洛中~アジアの中の都市景観~」


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TABROID
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イライラしたり、嫌なことがあったら口角を5ミリだけあげてみる
シンプルハック
いや、これは意外に効果的なんです。ダマされたと思ってやってみてください。不思議なもので人間というのは、顔の筋肉の動きや自分の表情がどう見えるかによって心理的に影響を受ける生き物らしい。社会的な生物であるゆえんですな。逆に、こういう表情さえできない状態、というのはかなり問題。そうした自分にさえ気づかないんです。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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