恋愛と同じで就活も相手を慮る「想像力」が大事 --- 楠木 秀憲

2014年03月30日 13:58

3月19日に書かれた某企業CTOの「こんな就活生はイヤだ。」というブログ記事(21日現在削除済)に対して、nanapi社長が「就活生の人は、企業側の論理とかは気にしなくていいと思う」と反論していています。二人の経営者の考え方の対比が面白いのですが、この議論について僕自身は就活生側として問題意識を感じたことがあるので、それについて少し僕の意見を述べます。


ちなみに結論から言うと僕自身は某企業CTOの方の意見に割りと同意で、就活生は企業側の論理を意識したほうが良いと思っています。ただし、それに振り回されるべきではないということを付け加えたい。

議論の要点は、タイトルにあるように「就活生は企業側の論理を意識すべきか」というものです。企業側の論理とは、某企業CTOがブログで述べていることをまとめると以下のようになります。

・企業側にとって、採用は莫大なコストがかかる一大事
・その上、就活生は基本的に何も考えていないし会って喋っても時間の無駄
・なので、就活生はもっと企業側の事情を踏まえた上で就活してくれ

これに対してnanapi社長は、「就活生にとって就活は人生の一大事だから、企業側の論理を考えなくていい。もっと自分のことを大切に考えるべき」と反論しています。僕はつい最近まで就活生だった身だしnanapi社長の言うとおり自分のために就活をしてきたつもりですが、それでも就活生は企業側の論理を意識すべきだと思っています。

というのも、採用に携わる人が皆nanapi社長のように「いい人」ならいいのですが、現実的には「面接なんてめんどくせー」って思ってる社会人は結構多いと思うんですよね。特に忙しい会社の現場の社員は、本当は自分の業務に集中したいのに人事の命令で仕方なく時間をとって面接の場に来てたりするわけです。そして、そういう社員に対して学生のわがまま全開で「もっと色々教えて下さい」とか「また時間をとって会って下さい」なんて言っちゃうと問答無用で落とされるのです。結局就活でも仕事でも恋愛でも同じで、相手の立場に立って考える「想像力」が大事だと。

ただし、じゃあ社会人に遠慮して何もしないほうがいいかというと、そういうわけではありません。nanapi社長が言うように就活は就活生にとって一大事なので、そこは自分を大切にするべきだし、色んな社会人と会って色んな話を聞いたほうが良いでしょう。ただ、その時に「相手の時間を奪っている」という感覚、もっと言うなら「自分も相手に何かを提供しよう」という意識を持つべきだと言いたいのです。

例えば社会人が知らないような最近の就活のトレンドや就活生の本音を語るも良し、相手の喋りたそうな話題を引き出して盛り上げるのもアリです。そうすればお互い気持ちよく面接やOB訪問を終えれるし、自分の評価もあがって結果的に就活もうまくいくはず。

まとめると、現実には皆が皆学生らしさをかわいがってくれるわけではないので、就活生は自分の就活の成功のためにも、企業側の論理を踏まえた上で自分のために行動したほうがいいんじゃないかなというのが僕の意見です。結論:nanapi社長はいい人だなぁ。

楠木 秀憲
京都大学経済学部

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