バロンズ誌、HFT規制強化に懸念示さず --- 安田 佐和子

2014年04月08日 00:41

今週号のバロンズ誌、名物コラムであるアップ・アンド・ダウン・ウォールストリートとストリート・ワイズで取り上げたのは、ハイ・フリークエンシー・トレード(HFT)。HFTとは日本で超高速取引で知られるように、コンピューターを駆使しミリ秒(1000分の1秒)単位で株式売買を行うもの。

マイケル・ルイス著「フラッシュ・ボーイズ」が出版され再び世間の注目を浴びるなか、ストリート・ワイズでは市場関係者が当局がHFT規制強化に動くと判断しCMEグループは2.2%安、CBOEホールディングスは1.8%安、TDアメリトレードは4.2%安、E*トレード・フィナンシャルは7.8%安、ナスダック・グループも0.4%下落したと伝えていました。

60ミニッツに出演したルイス氏は、「マネーボール」も執筆。

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(出所 : 60 Minutes)

エリック・ホルダ—米司法長官が4日、米下院で証言を行い「HFTがインサイダー取引を禁止する法律に抵触するか調査中」と発言したこともあって、アップ・アンド・ダウン・ウォールストリートではHFTにつき「インサイダー・2.0?」のタイトルを施しています。ただ、ストリートワイズはニューヨーク証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル取引所とともに、ナスダックもHFTを制限する方針にはないと指摘。むしろ、ナスダックに対し以下の理由でやっぱり強気なんですね。

1)ナスダックの売上に占める取引執行の割合は2013年10-12月で27%と、前年同期の29%から低下

2)技術ソリューション・ビジネスの利益率が2015年までに2倍の20%へ引き上げ

3)未上場企業を対象とした指数「ナスダック・プライベート・マーケット」の立ち上げに伴う上場サービス売上の拡大期待

4)自社株買い

HFT規制強化に対するナスダックをはじめとした取引所への懸念は、行き過ぎと切り捨てています。

興味深いことに、米3月雇用統計について特に触れていませんでした。雇用統計については次回、当サイトで詳しく取り上げますね。


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2014年4月7日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

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