米4月小売売上高は桜散る結果も、イエレンさんはホクホク? --- 安田 佐和子

2014年05月14日 07:31

米4月小売売上高は、春の到来に合わせ消費が一斉開花した3月と裏腹になっています。

前月比0.1%増となり、市場予想の0.4%増を下回りました。3ヵ月連続で増加したとはいえ、2010年3月以来で最大の伸びを示現した前月の1.5%増(1.1%増から上方修正)から大幅に減速しています。自動車を除いた場合も±0%となり、市場予想の0.6%増に遠く及びません。

内訳をみると、13カテゴリー中8項目が増加。前月の11項目を下回りました。

▽減少した項目

・電化製品 2.3%減<前月は2.2%増、4ヵ月ぶりに減少

・家具 0.6%減<前月は1.7%増、3ヵ月ぶりにマイナスに反転

・雑貨 2.3%減<前月は2.0%増、過去5ヵ月間で4回目の減少

・オンラインを含む非店舗 0.9%減<前月は2.4%増、3ヵ月ぶりに減少

・外食 0.9%減<前月は1.9%増、3ヵ月ぶりに減少

▽増加した項目

・自動車 0.6%増<前月は3.6%増、3ヵ月連続で増加

・服飾 1.2%増>前月は1.1%増、2ヵ月連続で増加

・スポーツ衣料 0.7%増>前月は0.9%減、過去6ヵ月間で3回目の増加

・ガソリン 0.8%増>前月は1.0%減、3ヵ月ぶりに増加

・建築材 0.4%増<前月は1.0%増、2ヵ月連続で増加

・一般雑貨 0.2%増<前月は2.0%増、3ヵ月連続で増加

(そのうち百貨店は1.8%増、3ヵ月連続でプラス)

・食品・飲料 0.3%増>前月は0.1%増、2ヵ月連続で増加

・健康・介護 0.6%増<前月は0.7%増、2ヵ月連続で増加

JPモルガンのマイケル・フェローリ米主席エコノミストは、結果を受け「外食やオンライン含む非店舗、春の到来を受け暖房向け燃料が落ち込んでコア小売売上高(自動車、ガソリン、建築材を除く)は0.2%減となり、3月のフォロースルーを確認できなかった」と指摘。米3月企業在庫を合わせて米1~3月期国内総生産(GDP)改定値を試算すると、「速報値の0.1%増から従来通り0.8%減へ下方修正されると見込む」とまとめました。ただし4~6月期は在庫の押し下げが緩和されるため、「4~6月期GDP予想は3.0%増」で維持しています。

バークレイズののマイケル・ギャピン米エコノミストは、米3月企業在庫の結果と合わせ米1~3月期GDP改定値の予想を「0.2%減から0.6%減」へ下方修正しています。

エコノミスト両氏の見解を振り返ると、4~6月期の成長率が4%を超えていかないと上半期に潜在成長率に近い2%を確保しづらいんです。

イエレンFRB議長率いる米連邦公開市場委員会(FOMC)には、朗報かもしれません。

急いで出口政策へ突き進む必要はなく、時間をかけて出口戦略の見直しに取り組めるのですから。

結果をご覧になって、ニンマリかも?


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2014年5月13日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

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