敵を殺さないロボット兵器に意味があるか

2014年05月14日 08:38

小説家アイザック・アシモフが提唱した「ロボット三原則」によれば、ロボットは人間に危害を加えてはならず、ロボットは前段に反しない限り人間の命令に服従しなければならず、さらにこれら前提に反しない限りロボットは自分を守らなければならないことになっています。しかし、現実の世界では、ロボットが人間を殺すようなことが起きている。


昨日5月13日から、スイスのジュネーブでロボット兵器に関する専門家の国連会議が開かれています。技術の進歩で、人間が遠隔操作でコントロールする時代から、ロボット自身が「自律的に判断」して行動するようになりつつあります。こうしたロボット兵器は「致死性自律型ロボット(Lethal Autonomous Robotics、LARs)」と呼ばれ、会議では技術的な現状と問題、危険性について議論しているらしい。

無人機ドローンによる攻撃の巻き添えになり、アフガニスタンなどで多くの民間人が殺傷されているんだが、ロボットの「自律行動」をどこまで信用できるか、といえば、技術はまだまだそこまでいたっていません。ようするに、敵と味方、攻撃すべき相手と攻撃してはならない対象をロボットが自分で明確に区別できない。

人間だって間違って民間人を攻撃したりするわけで、ロボットのセンサーはまだそこまで進化していません。まして相手がゲリラとなり、民間人に紛れていればお手上げでしょう。実際の戦場で相手は、敵を示すタグを身につけているわけではありません。

前述したアシモフがなぜ「ロボット三原則」を考え出したか、といえば、人間が自らの「コピー」を生み出して創造主たりえたい、という願望と、その「コピー」が人間に叛旗を翻し、やがて人間に取って代わるのでは、という「フランケンシュタイン・コンプレックス」からと言われています。「ロボット兵士」には人間のようなためらいはありません。

表題の記事では、米国の大学研究者らがロボットに「倫理」や「道徳」を組み込もうとしている、と紹介しています。しかし、兵器として開発されたなら、目的は一つでしょう。この回路が入った「ロボット兵士」に存在価値があるかどうか、敵を殺す兵器としてロボットを考え、開発している側とすれば、無意味と判断するに違いありません。それにしても「致死性」ロボット兵器という名前はかなりアイロニカルです。

gizmag
Scientists try to teach robots morality


なぜ男性用ピルなどの効果的な男性用避妊手法の開発は進まないのか?
GIGAZINE
低用量ピルなどが日本でも広く使われ始め、女性側による避妊へのアプローチがかなり容易になりつつあります。一方、古典的な避妊具であるコンドームのほうは、用意するのも装着するのも男性、といった風潮がある。いざことにいたろうとしたとき、男性も女性もコンドームを持っていなかった、ということが判明し、そこで行為をストップできるカップルはどれくらいいるか、ちょっと首を傾げざるを得ません。また、ピルのほとんどは内服薬であり、体や体調へ大きな影響を与える恐れがある一方、コンドームにはそうした危険性はない。金をかけてパイプカットする男性の少なさを考えれば、あくまで身勝手なのはいつの時代も男性、というわけ。この記事によれば、男性用の内服避妊薬の開発も進められているようなんだが、ビジネス的にうま味がないなど、いろんな理由でそれが広がるかどうかは疑問です。

Mac版「Tomb Raider: Underworld」75%オフセール開催中
ソフトアンテナブログ
懐かしさもあり、セールで安いのもあり、思わずポチっとしてしまいました。しかし、ゲームのポリゴンの進化ってスゴいですな。シリーズ9作目となる『アンダーワールド』。最初はXbox360版だけだった。もうストレスなくララ・クラフトがグリグリ動きます。キー操作に途惑ったりするんだが、画像もキレイだし動きも自然だし、これはなかなかいいですね。

Africa and China’s Values Deficit
THE DIPLOMAT
中国の習近平体制の首相、李克強(リー・クーチアン)氏が、5月上旬にアフリカ4カ国を歴訪したようです。現地で李氏は、旧来からの欧米の植民地主義を批判した、とのことです。この記事では、中国の対アフリカ外交がここんところ洗練されてきている、と書いています。1兆円以上の援助をバラ撒き、着々と時歩を固めつつある、といったところ。ただ、戦略的ビジョンがない、と懐疑的な人もいるようです。

始まる?次世代ディスクの道
録画人間の末路
パイオニアの次世代大容量光ディスクについて書いているブログです。最大512GB、既存のフォーマットなどと親和性があり、将来性も高く、原理的には1TBまで可能、とのこと。クラウド時代、とか言われても、データがどこかよそにある、というのはなんとなく不安です。自分で取り出して保存しておきたい、というのは自然な気持ちでしょう。しかし、これの読み書き速度、けっこう遅そうですね。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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