「強いアメリカ」は復活するか --- 岡本 裕明

2014年05月24日 19:11

オバマ大統領の不評振りが顕著となっています。アメリカのウクライナの介入はほぼ落第点と言え、イギリスを始めとする欧州勢との微妙な空気の違いを大統領はどう感じ取ったのでしょうか?

あるいは先日のアジア歴訪の際、日本とフィリピンでのアメリカの東シナ海政策の姿勢表明と大統領がそれまでにとってきた中国へのトーンで違い、中国側は困惑すらあるというのが現状ではないでしょうか? 何度も言われてきたオバマ政権の外交は単なる音痴なのか、世間知らずの八方美人政策なのか分かりませんが、いずれにせよ、ここまで来るとむしろ何もしてもらわない方がよい、という気すら致します。


アメリカ国内のオバマ大統領に対する失望感も当然あるわけで来る11月4日の中間選挙に向けて民主党は極めて難しいかじ取りを求められています。おまけにオバマケアもどうもしっくりきておらず、思うにアメリカ国内で民主党不支持の動きはより強まるような気配が濃厚です。

では共和党が絶対的な強さを持っているかどうかというとこれまた疑問符で、二大政党となれば支持政党なし、とするアメリカ人はより一層増えてくることになります。この人たちの票の行方を握るのが世界の動向ということになりますが、当然ながら中国とロシアの動き次第で共和党支持に回るかどうか、決定づけるものと思われます。

では、非常に穿った見方をしましょう。アメリカがかつてのルーズベルト大統領のようにとてつもない策士であり、元来共和党と近いユダヤが共和党を引き立たせたいのなら、打つ手だてはアメリカの仮想敵国を作り、テンション(緊張感)を引き上げることが一番手っ取り早くなります。これは至極簡単でプーチンと習近平両トップを怒らせればよいだけの話です。

歴史や思想、主義はうねりをもつものです。アメリカも冷戦を経てソ連は崩壊したものの911を経て世界でも最も不人気な国家を作り上げてしまいました。その後、国内経済に傾注したもののバブルが崩壊して、ようやく立ち直りつつあるというのがたった一言でまとめる私の近年のアメリカ観であります。ですが、もともとフロンティア精神あふれるこの国の人たちがいとも簡単にその精神を180度方向転換するとは思っていません。確かに時代は変わり、強いアメリカを知っていた人々はリタイアし、裕福で幸福な世界に浸り続けた人々が国を治めながらも実態としては厭世観すら漂っていた気がします。

アメリカが「警官」からリタイアし、世界の覇権を誰かに渡すということは絶対にありえません。なぜならアメリカ国家を陰で支配するのはユダヤであり、その繁栄は脈々と受け継がれなくてはいけないからです。強いアメリカを取り戻すという動きは必ず復活するというのが私の読みです。そして、それは外的刺激である中国とロシアの動き次第でムクムクと起き上がるというのがシナリオでしょうか?

とすれば、オバマ大統領の任期が中間選挙後も2年残る中で当然ながら次のアメリカを模索する動きが活発化するでしょう。その展開は意外と早いかもしれません。その前哨戦として11月の中間選挙は民主党の敗北がピクチャーとして描かれるというのが私のシナリオであります。

これから5か月ちょっと、アメリカの「熱い夏」が始まろうとしています。

今日はこのぐらいにしておきましょう。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2014年5月24日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった岡本氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方は外から見る日本、見られる日本人をご覧ください。

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