依然として行方不明のマレーシア航空機に新たな疑問

アゴラ編集部

「red herring」というのは直訳すると「赤いニシン」なんだが、一般的に「燻製のニシン」のことを差し、修辞上の表現として「真実から目をくらませるゴマカシ」という意味があるようです。表題記事にあるこの表現は、行方不明になったマレーシア航空370便のブラックボックスから発信されたとされる「ping」つまり位置や速度、高度を知らせるデータ信号についてのもの。米海軍関係者によれば、このピン信号、当該機のブラックボックスからのものではなかった可能性があるようです。


捜索海域には、各国から多種多様な船舶艦船が集結していたんだが、ピン信号が受信された当時、曳航船などの電子機器から発信されたものが混在し、ノイズとなって紛れ込んでいたのではないか、というわけです。主体的に捜索を行っているオーストラリア当局は、今のところ、この説を否定も肯定もしていないらしい。マレーシア航空370便は、227人の乗客と12名の乗員を乗せたまま、さながら「フライング・ダッチマン」のように冥界をさまよっているんでしょうか。

The Telegraph
Malaysia Airlines Flight 370: US Navy says ‘pings’ were red herring


Obama signals foreign policy shift but insists: ‘America must always lead’
the guardian
米国のオバマ大統領が、恒例の米陸軍士官学校、ウェストポイントの卒業式演説で海外派兵など、外交政策の転換を述べた、という記事です。戦没将兵追悼記念日の演説では、アフガニスタンからの完全撤退を表明。米国は歴史的な政策転換の真っ最中なんだが、これって尖閣諸島問題との整合性はどうなるんでしょう。米国は歴史的に他国の領土問題には不介入、という建て前がある。尖閣は日米安保の範囲内という言質をとったのは先日のオバマ大統領来日の成果、と日本政府は主張してるわけで米国の本音はどうなのかな、というのが率直な感想です。

何の広告だかわかるかな?
roomie
判じ物めいた広告の数々なんだが、世界にはいろんな製品があるもんです。ドイツの帽子屋の広告、けっこうウィットが効いている。帽子の有無で独裁者と喜劇の天才が違うって大丈夫なのか。

アジアで初めて宇宙へ行ったのは誰?
ビーカイブ
日本人で初めて宇宙へ行ったのは秋山豊寛、ということ、今の若い人は知らないんじゃないか、と思います。毛利衛、と答える人が多そう。それにしても冷戦時代の米ソの宇宙開発競争ってのはけっこう過激でした。スプートニクや「ヤーチャイカ」あたりまで、米国は完全に旧ソ連に負けていた。アポロ計画で巻き返すんだが、今では再び一歩先を行かれている。大丈夫なのか。

「死にたい」→「イキイキしたい!」 しずかちゃんが言葉をきれいに変換「しずかったー」 トヨタが公開
ITmediaニュース
こういう前向きなものはいいですね。トヨタが作った、というのが話題。しかし、アニメ『ドラえもん』の「しずかちゃん」って、こんなキャラだったんですね。


アゴラ編集部:石田 雅彦