ワインのアンプリムールの仕組みを、セミナーに導入してみたら --- 内藤 忍

2014年06月06日 12:12

ワインの世界には、アンプリムールという仕組みがあります。これは、瓶詰にされる前の樽の状態の若いワインを、通常より安い価格で投資家やワイン愛好家に売却するものです。どのような味になるのかまだ評価が完全に確定していないものですが、そのような不確定なリスクを取る人たちに対して、割引して販売することによって、資金効率を改善するのが目的です。


また、新興国のコンドミニアムにもプレセールという似たような仕組みがあります。完成前のコンドミニアムを2年前、3年前に完成時の価格よりも安く販売する仕組みです。こちらも開発業者が割引で販売して現金収入を得ることによって、資金繰りを改善するのが目的です。

どちらも、資金回収を早めるために、割引になっていますが、その分投資家にはリスクが発生します。ワインの場合は造り手に対する信用リスクとワインの品質に対するリスク、コンドミニアムの場合は、開発業者に対する信用リスク(破綻リスク、完成リスク)ということになります。

最近、セミナーの企画をしていて、似たようなことができないかと考えるようになりました。

例えば、1か月後のセミナーに申し込みをされる人と、明日のセミナーに申し込みをされる人では、リスクが異なります。事前に申し込む人の方が、アンプリムールのワインを買ったり、完成前のコンドミニアムに投資する人と同じように、「出席できない」という意味で不確実性のリスクが高いのです。

であれば、セミナーの参加費用にも時間の価値を勘案した割引があっても良いのではないかと思いました。

申込みの仕組みの制約から、1か月前なら10%割引、2週間前なら5%割引というように、時間で価格を変えることができないので、人数で価格を変えてみることにしました。

例えば、定員30人のセミナーなら、最初の5人は10%オフ、次の5人は8%オフ、……というように申し込みの順番が早い人ほど割引になるような価格設定です。

このようにすると、確実に参加できる人は早めに購入して割引を受けられ、参加できるかギリギリまでわからない人は、申込み状況を見ながら、判断していくことになります。

果たして、このような複雑な方法が、受講者の方に受け入れられるかわかりませんが、思いついたらやってみないと気が済まない性質なので、来月のセミナーで試験的に導入してみます。評判が悪いようなら、通常の方法に戻すことにします。

来月は現時点で予定されているだけで、スタディ・ツアーが2回、セミナーが4回あります。スタディ・ツアーに関しては、本日配信のメールマガジンで読者の方に先行者特典をご案内する予定です。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年6月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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